一寸法師の敵は鬼かダイダラボッチか

エッセイ

おわん

先日、知人と少し口論になったことがありました。

知人が一寸法師の紙芝居をしていて、姫をさらった鬼と戦う、というシーンにさしかかったときのことです。
私は少し違和感を覚えました。

一寸法師が戦った相手は、はたして鬼だったろうか。

私はふと頭によぎったことを口に出してみました。
「一寸法師がたたかった相手は、鬼じゃなくてダイダラボッチじゃないのか」

そう言ってみると、だんだんその説が正しいような気がしてくるのです。
私は自分の説を補強するように、次のような理由付けを行いました。

「一寸法師はお椀にのって川を下ってくるけども、その船旅の途中にも、川端の人と世間話をしていたように記憶している。
一方で、敵にとどめをさしたとき一寸法師は、口から敵の体内に入り込んで胃壁を針で刺しまくった。これはたしかにそうだ。
ということは、おわんにのって周りから見えるくらいのサイズ感である一寸法師が、胃の中に入って暴れられるくらいの奴が敵でないと辻褄が合わない。
鬼はせいぜいジャイアント馬場くらいのサイズ感であるから、一寸法師の敵にはなり得ない。
ほら、一寸法師の敵は、ダイダラボッチじゃないか」

ダイダラボッチは伝説の大巨人なので、辻褄が合います。

私が持論を展開して気持ちよくなっていると、知人はおもむろにスマートフォンを取り出し、親指を蠱惑的に動かしはじめました。
そして10秒後、
「ネットで調べたら一寸は3センチだって。3センチなら鬼の胃の中に入って暴れられそうだね」
と無表情で言い放ちました。

正面切って反証され、私は膝からがくんと崩れ落ちました。
爆弾を抱えた両膝に、アスファルトの硬さが堪えます。
「いまいましいインターネットめ..」

私が膝をついてうなだれているのを見下ろしている知人の表情には、徐々に笑みが広がっていきました。
と同時に、少しずつ、身体が大きくなっていきます。
身体の成長は加速度的に早まっていき、あっという間に天に届き、知人はダイダラボッチになりました。
私はダイダラボッチを見るのが初めてだったので、うれしくて、膝の痛みなど忘れて駆け足で家に帰って、お義母さんに報告しました。
その日の夕飯は好物のきんぴらごぼうでした。お義母さんもうれしかったんだなぁ(続く)

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