Jリーグ中断するけど
先週末、Jリーグがついに開幕した。
ただ、25日に、2月28日(金)~3月15日(日)のすべての試合が、開催延期になるという発表があった。
残念だけどしょうがない。
たった3節分、延期になるだけのこと。
そう、それだけのこと。
我々にはまだ欧州がある。スペクタクルなサッカーが見られる。
UCLのアタランタは衝撃だった。ガスペリーニ監督ってダンディだよね。
そういうのが、まだまだきっと、この中断期間にも観られるんだ。
でも、とはいってもやはり寂しい。
待ちに待ったJリーグが、開幕節を終えて、今年の各チームのスタイルをみて、さあ、今年はどうなる!と、前のめりになったところで、中断。
しかたない。
「もう一回開幕する」と思おう。
今回はご褒美で、いったん開幕してもらった、ということにして、三週間後あらためてもう一回開幕、ということになれば、逆にお得感が出る。
そうしよう。
第1節「今年のアルビは思想を感じる」
ご褒美の開幕節は楽しかった。
アルビがとても良かったからね。敵地で群馬に3-0。素晴らしい勝利。
なにより内容に希望が持てた。
特に右の大本なんだけど、SBがあんなに高い位置とれるのは、全体のオーガナイズがうまくいってる証拠ではないか。
ビルドアップのやり方がよく訓練されていてスムースな印象を受けた。
CBのアルゼンチン人マウロと舞行龍ジェームズのコンビはかなりいいんじゃないか。昨年後半は苦し紛れのロングフィードが不自然な感じだった舞行龍ジェームズも、システムチックなビルドアップの担い手となってる。マウロは、なんかいい。性格にもムラがなさそう。
あとウルグアイ人ゴンサロ・ゴンザレスの、ビルドアップ時にバックラインに落ちてくる感じも好き。あの感じの落ち方はよい。落ち過ぎなくらい落ちてるし、相手のカウンター時も、穴があいてるゾーンをきっちり埋めてる。心配性なのかもしれない。アンカーはそのくらいがいい。もうひとりのCH秋山の位置取り(ゴンザレスよりやや高い位置)もうまくいってて、よくボールが回る。ゴンザレス-秋山はほぼ縦関係なので、4-1-3-2みたいな形なのかな。
群馬の2トップのプレスも、CB+ゴンザレスでなんなく剥がせる。
後ろが安定してるから、SBも思い切って高い位置がとれる。SHの高木とロメロ・フランクは、ウィングではなく中で活きるタイプの技巧派&武闘派で、うまいこと外を空けてSBが上がるスペースを作れる。
前線のシルビーニョもボールを収めてある程度時間を作れるし、ワンタッチとかトリッキーなこともするので攻撃のアクセントになる。
渡邉新太とふたりで守備時は2トップ気味になり、相手の2CBをハメにいってる。
今後を観てみないとわからないけど、相手が3バックのときはきちんとハメられるようなシステムに切り替えるんじゃなかろうか。それくらいの柔軟性を今季は感じる。
よい。全体的によい。それぞれが有機的に結びついてる感じ。
個人には去年より複雑なタスクがあるけど、各自の役割分担と連携がみえるから、チームとしてタスクをしっかりこなせてる感がある。
アルベルト・プッチ・オルトネダ監督、そうとうできるな。
中断期間も、クラブも選手もサポーターも、いいイメージで過ごせそうだ。
湘南と清水はもったいなかった
開幕節の「ベスト・オブ・モッタイナイ」は、湘南と清水だろうか。
どっちも去年とは打って変わってボールを保持して、主体的にサッカーをして、観てても楽しかったのに、そして、途中まで勝ってたのに、最後の最後で、浦和とFC東京の「個」に破壊されてしまった。
浦和なんて、今季から4バック&ツートップにシステム変更したはいいけど、やりたいことが全然分からなかった。ビルドアップのときちょっと引いてもらいにいく湘南のボランチに誰がいくとか全然整理されてなくて、そこから組み立てられて好き放題やられてた印象。なのに湘南は、ぜんぜんデザインされてない浦和の「一発」の攻撃を「三発」喰らって負けてしまった。まあでもこれがサッカーなのか…
清水はとても良いサッカーをしてた。おもしろかった。クラモフスキー監督は素敵。期待大。
PK献上のDF立田が「PA内でそう簡単にすべってはいけない」という教訓を得てくれれば、この負けも明日への糧になるはず。
それにしてもアダイウトンが途中から出てくるのは怖すぎるな…
ともあれ、開幕節は楽しかった。3月中旬の「再開幕」が楽しみですな。
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