キタックCGソリューションセンター

れきしそうし

漫画家になることをやめてから歴史デザイナーを名乗るまで_その2

2020年07月16日(木)

こめ

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PV 102

こめです。
漫画家シリーズはいつもと違うテイストでわざと書いてみました。
逆に目に止まってもらえるかな〜なんて思ってます。

前回までのあらすじ

長年漫画家になることを夢見ていた私は、出版社に持ち込みをしたところで思いもよらない壁にぶつかり、苦悩の大学4年目を迎えた。

葛藤

大学に入る前から周囲に「漫画家に私はなる」とルフィのように宣言してきた。
もちろん大学でもずっと漫画学科を専攻していたので、苦しい日々を送る。

漫画家になることが難しいのは「センス」や「画力」の問題だと思っていた。そこを努力で乗り越える自信があったのだ。

しかし実際の課題はそこだけではなく、「売れるもの」を生み出し続けれれるのかということ。

例えば今、私が「サムライの漫画描きたい」と思ってもそれが売れるかどうかわからない。もし売れる可能性があるものがスポーツものであったら取材をしたり研究しなければならない。
「スラムダンク」のような話を描いてと言われ、描けるだろうか。

そしてそれが「漫画家になる」ことなら、私は漫画家になりたいと思えなくなっていったのである。

周囲の人たちは私の葛藤など知る由もない。そしておそらくいろいろ思われていただろう。

「やっぱり無理なんだよ」
「絶対なれるよ」
「夢を簡単に諦めていいの?」
「これからどうするの?」

何か言い返しても負け惜しみになる。
悔しさを胸に、ひとまず私は目の前にある卒業制作に追われるのであった。

宇多田ヒカル

突然の宇多田ヒカル。

2010年に「人間活動に専念する」というニュースが流れてきた。
私が漫画を描けず、漫画家への将来が揺らいでいたときのことだ。

ざっくりした内容は
“音楽だけやってきたので偏った人生経験しかない。人として成長しなければならない。だから音楽活動を休んで人間活動をする”
といったもの。

この言葉が当時の自分にはとても共感できた。
私も同じだ。
いや天才宇多田ヒカルとは比べ物にならないのは重々承知だが同じなのだ。

私も漫画が描きたいとこれまで夢を応援してもらっていたのに、実際はそれしかできないただの世間知らずの子供で、他のことは何もできない。

全てを夢に捧げるのは一見カッコよくも見えるが、酔っているにすぎない。
この道しかないなんてことはないのだから。

だからこそ宇多田ヒカルの「人間活動」の意味が痛いほど共感できた。

何年かかけてやっと私も「人間活動」をする勇気が出てくる。
その背景には宇多田ヒカル以外にもう一つ理由があった。

それはそのときの私がまあまあ幸せを感じていたからだ。

家庭環境が不仲とまでは言わないが、苦しい時もあった。
しかし柴犬を飼い、家族に笑顔も増え、穏やかに過ごせていた。

きっと上京して漫画家を目指すとなると、この暮らしも犠牲にしなければならなくなっただろう。金銭的にも厳しく、親に縋ったりアルバイト生活に追われるかもしれない。
今ある幸せと引き換えにできるかと言われると難しい選択だ。それを選ぶ勇気がなくなっていったのである。

思いもよらない形で

進路は宇多田ヒカルを見習い「人間活動」。

漫画への思いを卒業制作に出し切り、その年の優秀作品の一つに選ばれた。
そこで矢吹ジョーのように燃え尽きた私は普通に就職する。

もしそれでも漫画家への夢が諦めきれなくなったら、その時改めて挑戦しよう。
そう思っていたのに、その感情が出てくることはなかった。
卒業してから何年かたった今でもそうだ。あの時の選択は間違いではなかった。

そして時は流れて現在。私はキタックに入社した。
そこで今度は漫画LPを制作している。

漫画家を諦めた私が漫画を描くことができている。しかも仕事で。

一度手放したものが別の形で返ってくる不思議体験。
人生わからないものだ。

この流れになったのはごく最近。
歴史が好きだから「歴史デザイナー」と名乗っているのも同じで、今の私は好きなことと得意なことを仕事にできつつある。

もしこのブログを見ている夢追い人は「こんな人生パターンもある」と心の隅に残しておいてくれたら嬉しい。

最後に歴史デザイナーらしく歴史がらみの話を。
綾瀬はるかさん主演ドラマ「義母と娘のブルース」の名言で締める。

“斎藤道三は油を売る商人でした。 秀吉も最初は針売りの少年だったと司馬先生は書いておられます。 つまり、別の世界で生きた経験は大変な武器になるということです”

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麒麟がくるのイラストものせてます!

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書き手は私 こめ

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