こめです。
最近このイラスト解説もいろんな人に見てもらえている気がします!
どんな方に見ていただけてるか興味あります!
学生?歴史好きな社会人?気になる!

前回のレコンキスタ夫婦の娘、フアナをやっていきます!
この2人は重要な何かをしたってわけではないんですが、息子がすごいので経歴を遡るときに名前をよく出されます!
ごうりきちゃん復活よ!
今日はイケメン王子様に会えるって聞いたから、飛んできたわ♡♡♡
たまいさんが旅に出たので僕が引き続き解説しますね。
フェリペ1世(フィリップ美公)

名前:フェリペ1世(フィリップ美公)
家系:ハプスブルク家
タイプ:チャラ男
神聖ローマ帝国の血筋の金髪碧眼の美男子。
フアナと結婚した。嫁の権力をいいことにスペイン王を自称するも、容認されず。
女好きでゲスい行動が目立ったので敵も多い。
死後が可哀想。
キーワード:
・カルロス1世(カール5世)の父親
・ハプスブルク家
日本は室町時代。トマス・モアと同い年。
フアナ

名前:フアナ
カスティリャ王:現在のスペインの真ん中
タイプ:メンヘラ
フェリペ1世が原因で精神を壊し「狂女」と呼ばれる。
愛が重すぎて距離を置かれる。でも割と子沢山。
女王なのに半生が幽閉生活という可哀想な人生。
文学好きであんまり政治に関心がないミステリアス美女。
キーワード:
・カルロス1世(カール5世)の母親
日本は室町時代。
ん?
ん?
肝心のイケメン王子載せ忘れてるわよ!
いや、載せましたよ。
美しすぎて「美公」って名前がついてるフェリペ1世ですよ!笑
「フィリップ美公」って名前の方が有名ですね!
か〜〜〜〜え〜〜〜〜る〜〜〜〜
この映画になってる美公役を見てもそんなことが言えるのか!
あ、あらっっ!?♡♡♡♡♡
脳内ではこっちの顔で想像しててね笑
それではいきましょう!

フアナは前回チラッと出てきましたが、スペインの王女として生まれました。
対して将来結婚することになるフェリペ1世、この時はフィリップって名前なんですが名前が増えるとややこしいので「フェリペ1世」で統一して説明します。
左上のしゃくれたおじさんが「ハプスブルク家」って言ってるけど、なんのことかしら?
ヨーロッパ史で欠かせない名家「ハプスブルク家」。今後も世界史やる上で必ず出てくるから覚えておいてね!
このハプスブルク家はヨーロッパほぼ全域を統治することになる超有名貴族です!
実はあの有名人もハプスブルク一族!ってことがこれからいっぱい出てくるよ!
ヨーロッパ全域ってすごいわね。どうやったの?
ハプスブルク家の特徴として、「女性がたくさん子供を産む」って特質があったんです。
このマクシミリアン1世はそれを家訓にして「政略結婚」で領土拡大を図ります!
普通は戦争して領土GETするんですが、その特質で結婚しまくったんですよね。
な、なんだかすごい一族ね…
さて、そんなハプスブルク家の血を引くフェリペ1世。フアナと政略結婚することになります。
実は兄弟も結婚する「二重婚」でした。
これには双方メリットがあって、「片方断絶したらもう片方が両方の土地をGET」できるというもの。
地図で見てみてください。
んん?緑の領土はいっぱいだけど、スペインはその半分くらいね!
ちょっと損な気分よね!これがケーキの配分だったら私は怒るわよ!
前回スペインは大航海時代でブイブイいってる話をしました!
ここに載ってない新大陸(アメリカ)などを入れるともっともっと広大な領土をスペインは持っているんです!ベンチャー企業みたいな感じです!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

フアナとフェリペ1世は初対面で恋に落ち、当初はいい関係を築けていました。
しかし美男子だったフェリペ1世はフアナにすぐ飽きてしまいます。
え〜〜〜〜〜〜〜ちょっとなによこの男!
金髪碧眼美男子。喋りも得意でスポーツ万能。
こんな少女漫画に出てきそうな男は現実では漫画のようにいきません…。
フェリペ1世は天性の女たらしだったので、フアナの身近な侍女にも手を出しまくります。
夫が大好きだったフアナはひどく激昂し、人前でも夫を罵ったり発狂したりします。
この行動がフェリペ1世からすれば非常に恐怖に感じ、また鬱陶しく思うようになります。
フアナはこの頃から夫の浮気癖に悩み、精神不安定になっていきます…。
どっちもどっちかもしれない…。私はどっちもきついです笑
そんなことないわ!イケメンと結婚して「お前だけだ」とか言われたら信じるでしょ乙女は!
浮気なんて…きいいいいいいいいいい!嘘つきいいいいいいい!

結婚してまもなく、フアナのお兄さんが若くして亡くなります。
世継ぎも死産したため、早くも二重婚で約束した領土の権利が揺らぎます。
フェリペ1世はフアナが情緒不安定なことを理由に「王位は自分に」と義理の両親にせがみに行きます。フェリペ1世の王としての資質のなさを見抜いたイサベル1世は遺言に「フアナがダメなら孫にやらせる。孫が幼いときは夫に支えてもらう」と記します。
しかしこれを知ったフェリペ1世は激怒。
そして自分に惚れてるフアナに甘い言葉で王位を自分に譲るように囁きます。
乙女の純情弄ぶなんて許せないいいいいいいいいいいい
フアナが不安定なことで、夫と父親が揉めます。
しかし父親のフェルナンド2世が若干折れる感じで「フェリペ1世を女王フアナの補佐」ってことならいいよ的なことにしました。
この頃フェリペ1世は「自称王様」を名乗るんですが、世間的には認められず「フアナの夫」というポジションから抜け出せません!
芸能人でも女性の方が有名だと大きく名前が出るのは女性ですよね?多分そんな感じ!
素行の悪さからいろんな敵を作っていたフェリペ1世。
ある日突然、スポーツの後に飲んだ水があたり急死してしまいます。
これがフアナの正気を完全に失うことになりました。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

なんか下にまたしゃくれた人が出てきたんだけど…
しゃくれた人はちょっと置いておいて!
正気を失ったフアナ。なんとフェリペ1世の遺体を棺に入れて約2年間国内を彷徨うんです。
しゃくれてるどころじゃないわ!なにそれええええ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
きゃああああああ!!!怖いい!!!
こ、これはフアナが彷徨ってる絵です。
真ん中の目が逝っちゃってるのがフアナ。隣の棺がフェリペ1世が入ってるもの。
右側の部下たちは呆れている&疲れている&引いてるような顔をしていますね!
冷凍保存されてるわけではないのでどんどん腐っていくフェリペ1世。
それでも夫が蘇ると信じたフアナは埋葬することを許しませんでした。
怖いですね!
他にもフアナの奇行として有名なのが、フェリペ1世が手を出した侍女の髪をハサミで切ったり、発狂したり暴れたり…。
愛情深いのレベルを超えちゃってます!
フアナは父親に幽閉されます。その期間はなんと40年以上!
正気じゃないので子供の存在も忘れます。大人になった長男カルロス1世が妹を引き取りにきましたが、暴れて抵抗したそうです。
狂ってるお母さんを見るのは辛いでしょうね。
いよいよしゃくれた人の説明ね!よく見たら喋りもなんか変よ!
この方はカルロス1世でありカール5世です。
この後スペイン黄金期を築くすごい人です。すごいのはしゃくれだけじゃないです。
しゃくれにより滑舌が悪かったんです。
そしてこのしゃくれはハプスブルク家の特徴の一つなので、覚えてね!
(しゃくれてる人=ハプスブルクじゃないよ!)
なによ!イケメンより恐怖が勝ったわ!
最初の私の気持ち返してよ!
ちょっとホラー回でしたね。でも狂った王ってのはフアナだけじゃないんです。
結構います。王室って辛いですね。
望んで国王になるわけじゃないのに、向いてないから転職しますってできないんですもん。
次回はしゃくれてるカルロス1世(カール5世)をやります!
そしてハプスブルク家のしゃくれにも注目ください!
よろしければどうかご感想を!
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