こめです。
今までのイラスト解説とは違い、オランダ16世紀は一話完結です!
ここからオランダができます!

ししどさん、オランダのイメージカラーって知ってますか?
え!?
………………………………………オランダだからオレンジ!🍊
当たりです!
え、マジ〜〜!!?

今回の主人公オラニエ公ウィレムはオランダ建国の父です!
サッカーのユニホームなどもオレンジですよね。
それはこの方の名前からきております!
オラニエ公ウィレム

名前:オラニエ公ウィレム
国:神聖ローマ帝国生まれ→ネーデルラント(オランダ)
タイプ:沈黙公
事実上のオランダ初代君主(皇帝や国王ではない)。
クールそうに見えて実はおしゃべりで愛想がいいハイパーイケメン。
スペイン支配から独立するために奔走。
キーワード:
・オランダ独立戦争(八十年戦争)
・ユトレヒト同盟
・オランダ建国の父
日本は戦国時代。エリザベス1世と同い年。
フェリペ2世

名前:フェリペ2世
国:スペイン絶対王政最盛期の王
タイプ:書類王
カトリックLOVEだからプロテスタントは許せない。
支配下であった現在のオランダ・ベルギーあたりに圧をかける。
スペイン・ハプスブルク朝のイケメン代表。
キーワード:
・オランダ独立戦争(八十年戦争)
・宗教弾圧
・アルマダ海戦で敗北
日本は戦国時代。藤堂高虎と同い年。
あとこのとし長良川の戦いがあった(斎藤道三VS息子)
でえええええ!
オラニエ公ウィレムめっちゃイケメン!!俳優?
こんな時に限ってごうりきさん不在…
ほんとイケメンですよね!
そしてフェリペ2世と同じポージングなのはちょっと笑える!
オランダのイケメンVSスペインのイケメンバトル!

ウィレムは現在のドイツのディレンブルクというところで生まれます。
これまで紹介してきた人は王族ばかりでしたが、ウィレムは「伯爵」の息子です。
伯爵ってよく聞く!けどよくわからない…
皇帝や王様より偉いの?
その二つよりは下です。
現在のドイツは当時「神聖ローマ帝国」という国でして、その中にいくつもの国が存在するようなちょっと変わった帝国なんです。
現在の都道府県の関係より、戦国時代の戦国大名みたいな関係をイメージするといいかもしれません。
あ〜確かに戦国時代って、天皇とか将軍より織田信長とか上杉謙信とか地方の武将が強そうなイメージ!
ウィレムは親族からいくつもの土地を相続します!
国を跨ぐのややこしいな…

ウィレムは皇帝カルロス1世(カール5世)のお気に入り。将来有望ですね!
大事な式典で腕を支える役を任せられてます!
しかし次の国王、フェリペ2世になると相性が悪いのか関係が悪化していきます…
借金が多かったフェリペ2世はネーデルラントの人たちに重税と自分の好きなカトリックの強要をします。
そしてこれに反発する人を弾圧します。怖い怖い。
もうカトリックとかなんでもいいじゃんよ〜
無理矢理だから喧嘩になるんじゃんよ〜
フェリペ2世からしたら、自分の支配下に悪だと思ってる人がいるのは嫌なんでしょうね。
そこでウィレムはネーデルラントの人々のために立ち上がります!
この辺の人たちをスペイン支配から独立するためです!
宗教を整理しよう
また宗教関係の用語が出てきたので、一旦整理しましょう。
今回は三勢力出てきます。
スペイン | 北部7州(現在のオランダ) | 南部10州(現在のベルギー) |
カトリック | プロテスタント(カルヴァン派) 多い | カトリック多い |
弾圧・強要 | 反発 | 降伏 |
スペインはいいとして、混乱するのはネーデルラントの人たちです。(中央と右)
反発するのかと思いきや、南部はカトリック多めなので「独立のやる気はそこまで…」って感じですね。
部活とかでも絶対優勝したい人と、なんとなくやってる人で別れますもんね。
プロテスタントはアンチカトリックですが、その中でも考え方が違うので、「〇〇派」ができました!
ほ、ほえ…
カルヴァン派が多い理由。それは商業で栄えたところだからです。
カトリックは「お金を稼ぐ・貯金する」ってことをいいとしてなくて、あんまり商人向けの宗教じゃありません。
対してカルヴァンの考えは「稼ぐのOK」だったので、支持されました。

本題に戻ります。
弾圧から逃れるためにドイツにいたウィレム。しかしネーデルラントの人たちのためにウィレムはリーダーとなり、独立を目指します。
上司であるフェリペ2世に反旗を翻したことになります。
かっこいいな!性格もイケメンだな!
そうですね!だから人望もありました!
ここから「オランダ独立戦争」が始まります。別名「八十年戦争」でして、文字通り長期間戦争になります。この頃生まれた子どもは独立する頃には老人になってますね〜
フェリペ2世は武力弾圧したら反乱起こされたので、押してダメなら引く作戦に出ます。
そうしたことで下の方の南部10州が降伏しちゃいます。
もともとカトリックが多い地域でしたので、北部7州に比べたらそこまでして対立するメリットがないんですね。
ってことでより結束が固まり、北部7州は「ユトレヒト同盟」を結び、スペインに立ち向かいます!
この北部7州の中で特に力があった「ホラント州」が訛って「オランダ」と呼ばれます!

ししどさんの好きそうな展開です。
ウィレムには海賊の仲間がいました。
え!海賊!?!?✨
オランダではカルヴァン派の人を「ゴイセン」といいます。
これはスペイン側の悪口で「こじきみたいな奴ら」って感じの意味でした。
そのゴイセンの中でも「ワーテルヘーゼン」というのが海賊のことです。
ワーテルヘーゼン集団「ゼーゴイセン」を組織しています。
エリザベス1世も海賊を使ってスペインの船を襲撃させてましたよね!
ウィレムも同じです!
この顔で海賊率いて戦うとかかっこよすぎだろ!
スペインの敵はオランダだけではありません。
周辺国のフランス、イングランドもスペインがこれ以上力をつけるのを阻止したいんです。
なので援助がありました。
細かくいうとネーデルラントはイングランドの貿易相手だったんです。
ネーデルラントがスペインにいじめられてお金がなくなると、イングランドも困るのです。
こういう事情もあってスペインVSイングランドのアルマダ海戦に繋がります!
そしてスペインから独立する宣言をしました!
注意なのは、この時点では自称独立なので、正式に認められてません!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

イケメンなウィレムでしたが、フェリペ2世Loveのカトリック信者により、銃●されてしまいます。
最後の言葉は「神よ、わが魂と愚か者たちにお慈悲を」でした。
凶弾に倒れたウィレム。現場となったデルフト・プリンセンホフ博物館には撃たれた時の弾痕が生々しく残っています…!
ぎゃ〜〜〜ウィレムがいなくなったら誰がオランダを独立させんだよ〜〜
死ぬなばかやろ〜〜〜!
後継者は次男です。
戦って戦って1604年「ネーデルラント連邦共和国」として事実上の独立を果たします!
その後もスペインとは戦争しますが、落ち目になったスペインに対し、イケイケになってきたオランダ。黄金期に入っていきます。
オランダが独立するのはウィレムの死後でした。
しかしウィレムはオランダのために戦ってくれた英雄として、今でもオランダでは大人気のようです!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ひゃ〜!かっこいいな!オラニエ公ウィレム!
俺ファンになったよ!
ちょっと立髪オレンジに染めてくる!
そうそう、今日本は戦国時代ですよね。
この後江戸時代で鎖国しますが、オランダだけは貿易してましたね。
独立してからすぐアジアの日本とも貿易してるってことです。急成長ですね。
次回はお待ちかね?神聖ローマ帝国をやろうかな!
お悩み中〜
よろしければどうかご感想を!
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