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サッカー

アルビ日記

【番外編】愛すべき、シティのチャラいCB達(前編)

2020年05月26日(火)

PV 313

ドイツ – ブンデスリーガが再開された。
DAZNでは観られなかったけど、地球のどこかでまたサッカーが始まったというのは、無条件でやっぱり嬉しい。
リーガ・エスパニョーラも6月に再開しそうだし、しばらくは無観客だろうけど、また新しい形でフットボールの狂騒が巻き起こると思うと、否応なく心が浮つく。うむ。楽しみである。

Jリーグの再開はもう少し先のようなので、
「アルビ日記」、今回は番外編である。

生徒会長としてのCB

突然だが、センターバック(以下CB)というのは、11人のピッチ内において、GKと並んでもっとも堅実さが求められるポジションではなかろうか。

パスミスなんて、もっての他。不要不急のドリブルは論外。
攻守両方のフェーズで常に適切なポジショニングをとる。
ボールと自分のマークを同一視野に収めつつ、味方のSBやボランチを動かして守備網を構築する。
ディフェンスラインを上げ下げし、陣形をコンパクトに保つ。
さらには90分を通じて、味方を鼓舞する良識あるコーチングを行い続け声を枯らす。

どのタスクをとっても、勤勉さ、誠実さが滲み出る。
実直そのもの。「両親は教師でした」というような育ちの良さ、自身もずっと学級委員や生徒会長をやってました、という素養を兼ね備えていてほしいポジションである。

匂い立つ色気

かつて、上記のようなCB像とは一線を画す男たちがいた。
彼らが他と確実に違ったのは、匂い立つ色気である。
「カテナチオ」と呼ばれ守備が文化となった国、イタリアのCB達には、それがぷんぷんと匂った。芳(かぐわ)しかった。

フランコ・バレージがまずその礎を作る。
そしてその後、パオロ・マルディーニ、ファビオ・カンナバーロ、アレッサンドロ・ネスタが続いた。
彼らの守備は優雅でセクシーだった。
守備が芸術になり得ることを証明し、主役となってサッカーファンを魅了した。
イタリア代表やミランの試合だけは、ディフェンダーは悪役でなく正義のヒーローだった。

台頭してきた、チャラいCB

だがフェロモンを撒き散らすイタリア人の話は、この稿の本題ではない。
イタリアのカテナチオが一斉を風靡してから十数年、また違う形で異彩を放つ男たちがいる。
彼らがこの稿の主人公、私が目を離せない、愛すべきCB達である。
彼らは何が違うのか。

彼らは「チャラい」のである。
CBが本来持っていてほしい素養「誠実さ」「堅実さ」とは真逆の、「チャラさ」を、彼らは持っている。
少なくとも私にはそう見える。

彼らとは誰か。

ペップ・グアルディオラに極限までオーガナイズされたマンチェスター・シティというクラブのCB達なんである。
ジョン・ストーンズと、アイメリク・ラポルテ
私は彼らから目が離せない。

チャラさの定義

私がチャラいと感じるのは、以下の点。

  • ボールを運びたがる
  • 相手のプレスをギリギリまで誘いたがる
  • ボールの持ち方:CBとしては晒しがち
  • ミスってもめげない
  • パスの出し先:だいたい1つか2つとばす

だいたいお分かりいただけるだろうか。

この傾向はもちろん、シティの戦術とも、ものすごく関係する。
CBがバコスコ蹴ったり、ぜんぜん運ばなかったりしたら、シティのサッカーは完成しないだろう。

だが、それにしてもだ。
ストーンズとラポルテは、ボールの持ち方からして、やはりどこか軽率な感じなのだ。なんだか、はしゃいでる感がある。

ラポルテのボールの運び方を見てほしい。
両手をふわっと拡げて、これから羽ばたかんとする鳥のよう。
これはCBの構えじゃない、1対1を仕掛けるウィングの構えだ。
普通のCBはもっとどっしりとボールをもつ。重厚に、質実剛健に。我が子のようにボールを大切に扱う。
ラポルテは違う。ふわふわと浮遊していたらたまたまボールもついてきてたかのようだ。

後編へ続く)

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書き手は私

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