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アルビ日記

2021-25:vs千葉 0-0

2021年08月17日(火)

PV 135

第25節「不思議なスローダウン」

アルビにとっては、今季では珍しく低調な内容でした。ボールも握れず、攻撃の鋭さもない。千葉のやり方もハマった部分がありましたが、アルビ自身の問題も大きくありそうです。それでも勝点1を持って帰れたのは収穫でした。ダイジェストからどうぞ。

試合ダイジェスト

【前半】
基本的には千葉ペースで推移。千葉はあまり引きすぎず、前線からの連動したプレスで新潟のビルドアップを許さない。新潟はポゼッションのリズムを作れず、カウンター型の千葉と同等のボール支配率となった。千葉の見せ場が多かったがゴール前でしのぎ、0-0で折り返し。

【後半】
ハーフタイムでの選手交代は、両チームなし。後半開始直後、新潟GK小島が負傷退場。藤田がゴールマウスを守る。千葉ペースは前半と変わらず。新潟は攻撃のスイッチがなかなか入れられない状態で、選手交代などで打開を図る。両者、リスク回避を優先させるようなジリジリとした展開が最後まで続き、スコアレスドローで終了。

千葉のアルビ対策

五輪中断明け、2戦目は千葉とのアウェー戦。フクダ電子アリーナ。ビジター席は設置されないので、ほぼ完全なるアウェーだ。

またこの日は全国的な大雨もあって、西日本の試合(首位京都など)がいくつか中止になっている。

日本はなんだか落ち着かない状況が続くが、ヨーロッパでは華々しく各国リーグが開幕。プレミアもリーガも、マスク無しの観客がたくさん入っていて、実況アナと解説者が「ようやくこれが戻ってきた、という感じですね」「そうですね、やはりいいですね」というようなことを語り合っていた。やっぱスタンドに客がいるといないじゃ違うんだよな…

アルビは前節、大宮相手にショッキングなドローゲームを演じた。9割はアルビのゲームだったんだけど、最後の最後で追いつかれてしまった。この試合のショックを引きづらないでいてくれるか。そうあってほしい。

現在4位。食らいつきたい。

アルビのスタメンは、前節から1枚変更。

GK小島享介。DF藤原奏哉、千葉和彦、舞行龍ジェームズ、堀米悠斗。MF島田譲、福田晃斗、ロメロフランク、高木善朗、谷口海斗。FW鈴木孝司。

左のウィングに谷口がまわって、センターFWに鈴木が入った。これは前節の谷口のパフォーマンスから考えて納得の布陣だ。

それからCBの並びは前節に続いて千葉が右、舞行龍が左。しばらくこれで行く、ということなんだろう。

ジェフ千葉はユン・ジョンファン監督のもと、実力者が揃っている。鈴木大輔に船山に田口に矢田に安田に。最前線の櫻川ソロモンは日本期待の若手大型FW。

千葉はかなり対アルビの戦略を練ってきたように見えた。千葉の並びは3-4-3で、これを攻撃時も守備時もあまり崩さない。特に守備時、3バックは両サイドが引いて5バックになるケースも多いのだけど、この日の千葉はそれをしなかった。

引かないで、前線からのプレスに人を割く。最前線は、1トップ2シャドーというよりは、3枚(櫻川、矢田→船山、見木)が横並びに近いような陣形で構える。アルビのCB(千葉、舞行龍)だけでなく、両SB(藤原、堀米)にも圧をかけられる形をとっていた。そしてその後ろ、中央のMF(田口と熊谷)がボランチではなくセントラルMFのような立ち位置で、さらにウィングバック(福満と末吉)も高い位置どり。こうすることで新潟のボランチと、両ウィングにも強度高めのプレスがかかる。

これを可能にするのは、FWとMFの運動量もあるが、なんといっても3枚のCBの強さなんだと思う。真ん中に構えるチャン・ミンギュが中央MFの後ろの危険なスペースにもガンガン出て潰しにいく。その横の新井一耀と鈴木は裏のカバーリングを意識しながら、自分のゾーンでも絶対にやらせない。3枚ともすこぶる強い。だから他の選手は安心して前プレにいける。

千葉のプレスが前からハマるので、アルビはSBやボランチにいつものようなビルドアップの出口を見つけられない。そればかりか、両ワイドのロメロと谷口も、守備のケアもありいつもよりポジション取りが低い位置に。高木も屈強な千葉のCBに潰されがち。

千葉はが、自分たちの陣形を崩さずに前から人をハメていき、奪ったらそのままその位置でショートカウンターに転じる。省エネ、効率的なトランジション。選手のポジション移動による揺さぶりではなく、個々のクオリティを生かした攻撃だったが、鋭さはあった。

それでも勝点1

千葉のやり方がハマり、新潟が苦しむ。そういう図式で試合が推移するが、両者ゴールを奪うには至らない。
両チーム、リスクマネジメントの意識が90分を通して高かった。

後半立ち上がり、アルビのGK小島享介がハイボール処理の後、千葉の選手と交錯しそのまま地面に頭を打ちつけた。しばらく動けず担架で運ばれる。ショッキングな場面だった(後日、状態は良好との情報)。

そして藤田和輝に出番が回ってくる。

昨シーズンは大活躍してた新潟期待の若手GK。久しぶりの、それも突然の交代出場。試合は0-0と拮抗している。そんな緊張感のある登場で、安定したプレーを見せてくれた。すばらしかった。

いくら千葉のプレスがハマっているとはいえ、90分通じてアルビはボールを握れないのは、今シーズンではかなり珍しい光景だった。
ましてや千葉はカウンター型のチームで、今日もその狙いをもっていたと見えた。つまり、「新潟にボールをもたせて、奪って速攻」の狙いだったはず。その千葉と、五分五分くらいでボール保持を分け合っていた。

ポジショニングのズレ?攻め急ぎ?コンディション?前節のショック?

理由はよく分からない。が、今日の新潟は良くなかった。

アルベルト監督も本間至恩や星雄次など選手投入、配置変更など策を繰り出して状況の改善を図る。
これがいつもなら一定の効果を示すが、今日はなかなかにモヤモヤしていた。

それでも、千葉にゴールを割らせず、0-0で終了。サポーターのいないアウェーで勝点1をもぎ取ったのだ。

こういう低調な試合でもしっかり勝点をとる。これ優勝するためにはとても大事。長いシーズン、こんな試合だって当然ある。

そういう見方をすれば、今日の試合だって好材料。アルビはこういう試合で踏ん張れるタフさを持ち合わせた、と考えよう。

次の試合はビッグスワン。ホームでの爆発が楽しみだ。

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