#29：大ハラスメント時代

現代は空前の大ハラスメント時代。

パワハラ、アルハラ、モラハラ。最近だとワクチン・ハラスメントなんてのも出てきました。

イヤですよね、ハラスメント。できれば誰にもハラスメントせず、誰からもハラスメントされずに、穏当に生きていきたいものです。

でもこの大ハラスメント時代においては、ハラスメントって、気をつけていても知らずしらずのうちに巻き込まれたりします。

というわけで、ハラスメントに巻き込まれる前に、ハラスメントについて知っておこう、と考えました。現代社会には、どんなハラスメントがあるのか、あり得るのか。少し考えてみたいと思います。

現代にはびこるハラスメントという名の妖怪たち

健康ハラスメント

まずは「健康ハラスメント」です。「健ハラ」。とにかく健康第一、健康が最優先という価値観のもと、「運動しろ」だの「節制しろ」だの「酒のむな」「たばこ吸うな」「夜ふかしするな」と、健康になるための価値観を押し付けてくるハラスメントです。

酒のんでたばこ吸って好きなように生きて精神の健康を保っている人々もいるのです。

チャレンジハラスメント

チャレンジすることはいいことだ、との思い込みから、「チャレンジしていこう！」「失敗を恐れるな！」などといった啓蒙活動を行ってくるハラスメントです。

お笑いハラスメント

日常会話に「ツッコミ」や「オチ」を求めるハラスメントです。

サプライズハラスメント

サプライズプレゼント、サプライズパーティー、フラッシュモブなどで対象者を困惑させるハラスメントです。

ほっといてハラスメント

「個人を尊重する」という社会の風潮に乗じて、個人に立ち入らせないというハラスメントです。正直めんどくさいけどどうしても他人に立ち入らなければならない局面や状況に置かれた人にとっては、厄介な状況が生まれます。

不機嫌ハラスメント

不機嫌を隠さず周囲に影響を与えるハラスメントです。

ごきげんハラスメント

「明るくいこうぜ」「くよくよするなよ」「前向いてこ」などと吹聴し、ポジティブな感情を無理に押しつけてくるハラスメントです。

スローライフハラスメント

ゆっくり、自分のペースで生きたい。というマイペースをTPO関係なく貫いてくるハラスメントです。高速道路で20kmくらいで走ってるような状況を生み出したりします。

やればできるハラスメント

何も分かっていないのにその場の空気感にノセられちゃって、「やればできる。」と言ってくるハラスメントです。同種のハラスメントに「君ならできるハラスメント」「止まない雨はないハラスメント」があります。

空気ハラスメント

見えないもの、空気のような存在として人を扱うハラスメントです。

オレはオレだからハラスメント

「自分空気読めない性格なんすよ」などといいながら、周囲に迎合せず、我が道を行くハラスメントです。社会生活では周囲の人がフォローしてあげてる場合がほとんどです。

傍観ハラスメント

自分の意見は極力言わず、誰の機嫌も損ねず、言われたことに従い、問題に首を突っ込まず、波風をたてないように粛々と生きる姿勢です。みんなに迎合するので、一人ひとりの味方のような感じになりますが、その人の真意は分かりません。結局問題はその人の外で起こっていて、その人は傍観者。その人が傍観者であり続けることによって引き起こされる悲劇も少なくないでしょう。