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アルビ日記

2020-36:vs愛媛 0-3

2020年11月26日(木)

PV 143

第36節「幻想的な攻めと諸刃の守り」

アルベルト監督が来期続投を表明してくれて、嬉しい日。勝ちたかった。

前半は、両チームの戦略と気迫が激しくぶつかりあった、ものすごくいいゲームだったのだけれど。

田上のオフサイド判定が残念で、後半立ち上がりの2失点がもったいない。でもこういうときは相手を素直に褒め称えるのがベストアンサー。敗者の矜持。どこかの大統領とは違うのである。

なんとなくポジショナルプレーの雰囲気

アルビのスタートは4-4-2気味。GK藤田、DF田上、マウロ、舞行龍、早川。ボランチ島田と高木。右MFに中島、左に堀米。2トップに本間至恩と矢村。

ほんとは1トップがいいんだろうけど、矢村の特性とここ数試合の本間のパフォーマンスを考えての選択だったのではないか。高木はボランチに下がって、より楽しそうにしてる。ボールにたくさん触れるし。左MFの堀米も、これまた楽しそう。攻撃センスが開花、貪欲にゴールに向かう姿勢も倍加。

愛媛FCが面白いシステムをとってきた。3-4-2-1。3バックの両サイドは、ストッパータイプではなくて攻撃志向の2枚(左の前野は、高い位置からのクロスでアシストを記録)。中盤中央はタテ関係で、アンカーにベテラン山瀬功治、森谷が前めで自由にボールに触れ回る。山瀬の気の利かせ方がすばらしくて、ビルドアップ時の位置取りとか、守備時のリスクヘッジとか。こういうベテランがアンカーで気を利かせてるのを見ると、サッカーの奥深さを感じる。

両サイドは高い位置取りでガンガン行くし、前の3枚もポジションを入れ替えながらボールを引き出す。

なんだか少しだけ、セクシーフットボールで全国制覇した野洲高校を思い出す。2年生の乾がいた、あのチーム。今日の愛媛は魅力的だった。

立ち上がり、愛媛がガンガン来る。アルビは少し面食らった感じ。でもまあゴール前で凌ぐ。で、少しずつペースを手繰り寄せる。最近のアルビはこのパターンが多い。

アルビのポゼッションスタイルは、いろいろ試行錯誤しながら引き出しを増やして進化している。なのでゲームがいったん落ち着けば、大抵の相手ならボールを保持できるようになってる。

前半15分に先制を許すが、そこからはアルビペース。

前半、点をとられてからのアルビはすごかった気がする。
おそらく選手の並びを変えた。堀米を右に出し、本間を左に。中島を中央に持ってきた、ということなのだと思う。

ただ、その並びの変化以上に、ピッチ上ではもっと大胆で、柔軟で、有機的な連動が見られた。ポジションが、あるようでないような感じ。

本間も堀米も左右に固定されているわけではなく、味方とボールの動きを感じながらポジションや走る場所を調整する。当然他の選手もそう。

左サイドバックの早川はボール保持が安定すると内側から本間を追い越し、ボランチ脇あたりで起点を作ろうとする。右サイドバックの田上も流れの中で、目一杯開いたり、インナーラップを仕掛けたりしながら、かなり高い位置で勝負する。

相手からするとこの二人は相当掴まえづらかったはず。

オフサイドにはなったが、田上がDFラインとの駆け引きで裏に飛び出しゴールネットを揺らしたシーン。あれは今シーズンのアルビのある種の達成ではないか。あの局面であの位置からサイドバックが飛び出してくるなんて、まず掴まえ切れない。

GKとセンターバック2枚のみがある程度ポジションを固定し、あとの8人は自由自在に入れ替わりながらボールを動かし前進する。10分間くらいだったか、ビッグスワンでそういう幻想的な光景が繰り広げられたような気がした。その間のアルビは無双状態、愛媛の選手も引くしかなかった。

これが流行りの「ポジショナルプレー」ってやつなのか、もしかして。サッカーはすごいところまで進化してるんだなあ。そして新潟のチームがこれをやれてることに誇りを感じる。

惜しむらくは後半立ち上がり

そういう前半だったので、後半にはけっこう期待していた。これが続けば、余裕で逆転できるんじゃないかと。

でもふわっとした立ち上がりの2失点がゲームを決定づけてしまった。

攻撃に流動性が出ると、反面、守備時の脆さが出やすくなる。ということを改めて学んだ。
ボールを失った直後、いわゆる「トランジション」の局面で、いるべき場所にいられないケースが多発するから。

気持ちよく攻撃できてるときには、反対側に大きな落とし穴がある。

そういうこともあっての3失点だった、たぶん、今日は。

でもいいもの見せてもらいました。


今日は、あのディエゴ・マラドーナが亡くなったという知らせが世界中を駆け巡った。神の手と五人抜き。そして代表監督、スタンドでの狂乱ぶり。何をしててもトップスター。ご冥福をお祈りいたします。

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