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アルビ日記

2020-3:vs金沢 3-5

2020年07月06日(月)

PV 154

第3節「ぜんぜんオーケー」

雨の無観客、ホーム開幕戦は、乱打戦の上の敗北。

スタンドに人がいないビッグスワンで、選手たちは死闘を演じた。
結果は残念だったけど見応えのある試合だった。それは間違いない。
方向性は合ってる。

ここではまず、敵将、金沢のヤンツー監督に賛辞を送りたい。アルビをよく研究してきてた。ボールの出どころを抑えられてたし、勢いのあるショートカウンターで何度もゴールをこじあけられた。

時間はかかるが

5失点したからって、ホーム開幕戦落としたからって、ここで下を向く必要はない。

開幕から3試合連続で3得点。ここに目を向けよう。

監督によってアプローチは違うだろうが、チーム作りを進めるにあたっては、まず守備の整理から入るのが基本だと思う。
なぜなら守備は、ロジカルにルールを作り、それを浸透させていくのがやりやすいから。監督のコンセプトや考え方をチームに落とし込みやすい。

それに対し、アルベルト監督は、攻撃を主眼に置いている(はず)。攻撃、というか、ボールをどう保持し、敵陣にどうやって侵入していくか、というところの構築から入っているように感じる。
これはすごく難しいことだと思うし、結果が出なければ選手やサポーターにも不安や不信感が広がる。

少なくとも、今年のアルビは去年までと全く別のチームだ。以前も書いたように、思想を感じる。

リアクションではなく、自分たちでボールを保持しゲームを支配するために、それぞれがどのように動きどのようにボールを動かすのか、そこを突き詰めている
だから観ていて楽しいのだ。

だから、きっと選手たちも楽しみながら、自信をもってやっているはず。
周りはこの段階で懐疑的な視線を向けてはいけない。
このサッカーは間違っていない。
監督が目指すところに行くまでに、たぶん時間はかかるのだろう。
だが、この時点で早くも思想を感じさせてくれる、ワクワクさせてくれるこのサッカーを、新潟のファンも信じていくのがよい。

この段階で、もう少し詰めるところがあるとすれば、守備のディティールだろうか。戦術的な部分ではなく、個人的なところで。

ボール保持のやり方とか、攻めの構築を落とし込んでいったり、指向性として持っていると、どうしても最後の守備のところが、あと半歩遅くなったり、ちょっとだけ短くなったりする、ということがあるのではないだろうか。
ゴール前に城壁を築いて、目をギラギラさせて集中しまくっているようなやり方ではないのだから。

そういう意味では、それぞれがシュートブロックのときの足の出し方、魂の込め方、簡単に剥がされないでついていく、最後までやりきる、といった守備意識を高めるだけで、劇的に変わる気がする。
自分たちのやり方には自信を持ちながら、そういう細部の意識を詰めていくことで失点は減るはずだ。

本間至恩

最後に、この試合でキレッキレだった本間至恩。途中投入されたが、アクセントどころか、攻めの中核になっていた。

キックオフ時のアルビは、サイドハーフが中に絞って、タッチライン際はサイドバックが使うように設計されている。

本間至恩が投入された後半は、左サイドタッチライン際に本間が張り出すことで、相手の右DFを、深いところでピン留めしていた。本間のドリブルを警戒しあまりフリーにはできないDFは、どうしても彼に気にしながらポジションをとる。そうするとペナとタッチラインの間、いわゆる「ハーフスペース」が空く。そこに誰かが走り込めたりもする。

ハーフスペースが埋められると、本間にボールを預け、ペナに向かって斜めのドリブル開始。持ち味を存分に発揮し、何度も相手の喉元に侵入、ゴールを脅かした。

こういう攻めのバリエーションを持っていることが、しっかり観られた試合だった。
本間至恩も役割が明確化され、かなり活き活きしている。

第4節、ホーム松本戦も楽しみである。

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