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アルビ日記

2020-5:vs町田 3-3

2020年07月16日(木)

PV 172

第5節「ハーフタイムで変貌」

中3日、ミッドウィークのアウェーゲーム。そして雨。
難しい条件が揃っていた中で、アルベルト監督は慎重な布陣を選んだ。

結果的にこの試合はとても興味深い内容だった。
前半と後半で、チームがガラリと変わったのだ。
この試合の一番の見所は、ハーフタイムの戦術変更だったように思う。

前半:重心が後ろに

スタメンの陣容はかなり守備重視に見えた。

3-4-2-1、あるいは、5-2-2-1。
マウロ、舞行龍ジェームズ、田上とCBを3枚並べるDFラインに、島田とゴンサロ・ゴンザレスのダブルボランチ。両ワイドは堀米&大本のSBコンビ。2シャドーに渡邉新太とロメロ・フランク、1トップにファビオ。

同じシステムをとっているチームと比較して、例えばJ1大分のそれと、今日の新潟の前半は、コンセプトが大きく異なっている。

簡単に言うと、重心のかかり方。新潟はかなり後ろに重心がかかっていた。

3CBは全員が骨太のディフェンダーとして手堅いプレーをするセンターバックタイプ。
大分だと3CBの両サイド、岩田と三竿はサイドバックのような動きでがんがん前にあがる。インナーラップでペナに侵入したりもする。そしてボランチの長谷川がいい感じでそこを埋めたりする。

前半の新潟の3CBは基本的に中央を固め、ポジションを意識し、自らが攻め上がるということはなかった。いい悪いではなくそういうコンセプトだったのだと思う。

さらに、ダブルボランチの島田とゴンサロ・ゴンザレスが、どちらも後ろを気にするタイプで、前への推進力というよりは、DFラインの手前で気を利かせながらボールを配給していきたい感じ。
やろうとしていたことが被ってしまっていて、ふたりともやりづらそうだった。

リスクを最小限にし、両SBと2シャドー+1トップでなんとか攻めきりたかったのだと思うが、前線に人が足りず、追い越す動きもなかったので、どうしても孤立し、皆しんどそうだった。

後ろでボールを持った時、前へのフィード先を探すが、各々孤立していて動きがなく、出し先がない。迷った挙げ句パスが引っかかる。町田のショートカウンターの餌食になり2失点。

ポポビッチ監督してやったり。2点目の吉尾海夏キレキレだった。

後半:あるべき姿に

0-2で折り返した後半。さすがアルベルト監督、ハーフタイムで手を打ってきた。

4-4-2というシステム変更以上に、戦術のコンセプトが変わった。
基本的には1〜3節と同じ考え方だ。

並びは、大本、田上、舞行龍ジェームズ、堀米のDFライン。ゴンサロ・ゴンザレスがアンカー、縦関係でその前に秋山。攻撃的な中盤にロメロフランクと渡邉新太。ここはサイドハーフと言うより中に絞って自由に動く。これによりSBが使うスペースを空ける。2トップにファビオとペドロ・マンジー。

ゴンサロ・ゴンザレスは攻撃時DFラインに落ちて、2CB&秋山と一緒にビルドアップ。両SBは高い位置を取る。

二人の大型FWはDFラインを牽制し、あまりラインを高くさせなくする。その下のバイタルエリアをロメロや新太が自由に使う。

これこれ。このサッカーが今年のアルビだ。

こうなると例えば、右SB大本が活きる。サポートが近くに来て選択肢を持つことで、切れ味鋭いドリブルの威力が増す。

小気味良い秋山のパスさばきが活きる。ゴンサロ・ゴンザレスが後ろに気を利かせている分、秋山は前めのアンテナをもって、前方のフリーな選手を探し出し配給する。ここのバランスがよいのだ。

後半のスコアは3-1。内容は完勝だったと思う。

最後ワンチャンスで勝ち越されたときは泣きそうになったけど、途中投入の本間至恩が10番らしい活躍をしてくれた。

後半、いいサッカーが観られてよかった。
ただ、チームとして幅を拡げるなら、前半の守備的なオプションも少しずつクオリティをあげていきたいのではないか。

いずれにしろ今後も楽しみです!

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