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アルビ日記

2020-9:vs栃木 0-0

2020年08月03日(月)

PV 160

第9節「GK藤田やりよった」

この試合でいちばん輝いてたのは間違いなくアルビのGK藤田和輝(19)だった。次点で栃木のFW矢野貴章(36)。

スコアレスドローだったけど見応えのある試合だったなあ。

新潟はオーソドックスな4-4-2で入るが、例によって選手の個性を活かして少しバランスを調整してる。

GK藤田、DFラインは右から新井、マウロ、舞行龍ジェームズ、堀米。中盤はダブルボランチに島田、ゴンサロ・ゴンザレス。右に中島、左に秋山。2トップに渡邉新太とペドロ・マンジー。

秋山はゲームメーカータイプなので、できるだけ中で作りたいが、スタートの位置は左SH。これがどんな感じになるか楽しみだったが、たまに短いパス交換から中に入ってきてポジションチェンジしたり、左で起点を作ったり、少し可能性を見せてくれた。ただ、やっぱりまだ中央でやるよりやりづらそうではある。

組み立ての流れの中で、秋山が中にはいったとき、ボランチの島田がCBの左に落ちて、左SBの堀米が高い位置をとる、という場面が何回かあった。

この辺は3選手の知性もあるだろうが、監督の狙いもありそう。状況や選手の特徴に応じてこういう流動性が出せるのは今季アルビの長所だ。

栃木の超ハイプレスと藤田の急成長

まず驚いたのが栃木のサッカー。とんでもないハイプレス。田坂監督の断固たる決意がうかがえる。

新潟のボールホルダーに考える隙を与えない。新潟はたまらず横パスやバックパスが増え、なかなかタテにボールをつけられない。GKが持ったときも全力で追い続けてくる。こんな激しいのはなかなかない気がする。

特に栃木の前線、矢野と明本の鬼気迫る追い方はすごかった。球際の気迫が。サムライだった。

そんな中で、新潟はビルドアップがままならない。舞行龍ジェームズがゴール前で明本にかっさらわれて、矢野に決定的なシュートを打たれた場面もあった。

それをGK藤田がファインセーブで阻止。それ以外にも藤田は、試合を通じて1対1のシュートストップが何本もあった。

さらに、この日は栃木の追い方も相まって、GKがつなぎに入る場面が多くあった。藤田はそのあたりも無難にこなし、足元の技術があることを証明してくれた。
そして前線へのロングフィード。矢のようなフィードを持ってる。磨けば浦和の西川のようなのが繰り出せるようになるかもしれない。

この急成長ぶりはどうしたことだろう。とても頼もしいGKに脱皮した。

課題が出てきた

栃木のディフェンスはよく訓練されてた。前線のハイプレスだけでなくて、取れなかったときの撤退→ブロックの作り方も見事。

新潟がようやくプレスをかいくぐって前を向いても、栃木は重厚な守備ブロックを敷いて、裏にもバイタルエリアにもスペースを与えてくれない。

新潟の攻撃は手詰まり感があって、今後はこれをどう打開するか、というのが課題になりそうだ。

栃木は奪ってからの攻めの考え方が明確。とにかく素早く前線へ送り込む。矢野が前線でターゲットとなり、そこに当て、起点を作る。まわりが上がってきたら連動してカウンターを仕掛ける。

矢野のところで、まあしっかり起点を作られていた。
高さも機動力もスタミナもある日本人FWというのは貴重なんだなあ、と改めて実感。栃木のサッカーに矢野はぴったりハマってる感じである。

栃木は前線に当ててからのカウンターへの移行を、どれだけ速く正確にできるか、というのが今後の課題になるんじゃないか。

新潟は、後半途中で本間至恩、シルビーニョ、大本の3枚投入。
いずれも攻撃にアクセントをつけられる選手で、栃木のプレスの強度がやや落ちてきたこともあって、終盤は押し込んでいた。
これを最初からやっていたらこう単純にうまくはいかなかっただろうし、もしかしたらアルベルト監督の頭の中にはこういうゲームプランがあったのかもしれない。

GK藤田の活躍、矢野の健在ぶり、あとチームの課題が見られたいい試合だった。

あと、元帝京長岡キャプテンの谷内田哲平(京都)が今節ベンチ入りしたらしい。初出場が楽しみだ。

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