第17節「力負け」
バルセロナ出身の両監督(アルベルト監督はアカデミー、磐田のフベロ監督は分析担当)の対決ということで注目された一戦。
うーん、残念ながら力負けだった感がある。
今回はフェルナンド・フベロ監督率いる磐田にゲームを支配されてしまった。磐田は新潟をよく研究して対策を練ってた。たぶん。
でもフベロ監督よりアルベルト監督のほうがインタビューの受け答えとか見てると優しい感じがするし僕は好きだ。大きめの白シャツもかわいいし。目もくりくりだし。だからいいのだ。でもこの試合展開は悔しい。ちくしょう。次回リベンジを…よろしくおねがいします。
研究され
9月は1ヶ月で8試合を消化する超過密日程らしい。アルビは前節からスタメン8人を入れ替えた。対する磐田は9人入れ替えとのこと。今年はどのチームもこういうことやってる。やらなきゃ回らないのだ。例年にも増して選手層、チーム全体の戦術理解が大事になってる。
アルビのスタメン。GK小島、CBのマウロ、舞行龍ジェームズ、ここは変わらず。この後ろ3枚以外をすべて取り替えた。
SBは右に早川、左に堀米。ボランチにゴンサロ・ゴンザレスと島田。攻撃的な中盤にロメロ・フランクと高木。FWにシルビーニョと鄭大世。
ここまで奮闘し続けてきた新井や中島、渡邉新太はベンチから出番を窺う。
磐田には、大井、大武、山本康裕と、元新潟の面々が居る。元気そうで何より。
磐田のフェルナンド・フベロ監督。バルセロナの分析担当をしていた経験もあり、かなりの理論家な様子。今年のアルビをかなり研究してきていることが感じられる立ち上がりだった。
磐田は3-5-2でセット。まずは後方からのビルドアップを自由にさせない、という意志。2トップがCBに、ボランチには中盤前目の選手が、SBにはWBの選手が、それぞれ強度をもったプレスをかける。前からきっちりプレスがハマるので、あとの選手が狙いやすくなる。その連鎖。アルビの組み立ては寸断される。
磐田もボールを保持したいチーム。3CBはバランスを崩さないで、無理せずパスを回す。アルビは2トップなのでどうしても前からハメられない。
新潟はビルドアップがうまくいかないからか、SBが高い位置をとれない。こうなると攻撃が単調になる。
ボランチの位置どりもなんとなくふんわり気味。ゴンサロ・ゴンザレスと島田のコンビは、やりたいことが似てるので、今のところ有機的とはいい難い。
前線ではシルビーニョが動き回ってボールを引き出そうとするが、結果的にこれでバランスが崩れる格好になってた気が。ロメロ・フランクも立ち位置がなかなか定まらない。
途中ロメロが真ん中、シルビーニョが右に出てたり。これは監督の指示かもしれないが。
左SHの高木もどこでボールを引き出せばいいのか、迷いが見えた。
磐田は3-5-2の性質上、ウィングバックで高い位置がとれる。新潟のSBはまんまと自陣に張り付けられ、サイドの主導権争いでかなり優位に立たれていた。
右から左から、クロスを入れられ、揺さぶられ、磐田の先制点につながる。
その後セットプレーからマウロが一点返して、前半は1-1で折り返し。
勝負の後半、明暗が
後半立ち上がりから両チーム動いてくる。
磐田は3-5-2から4-4-2にシステム変更。3バックはうまく機能してたと思うが、なぜなのか。でも終わってみれば、このシステム変更もいい結果をもたらした。
新潟は、システムはいじらず、人の入れ替え。右SBに新井、ボランチに福田。プレッシングの強度、球際の強さ、前への意識向上といったあたりが狙いか。
ただ、後半もやっぱり磐田ペースだったなあ。
前半よりも、チームとしての差が拡がってしまった印象は正直あった。
個々の選手は悪くないのだが、チームとして分断されてしまっていた、この日のアルビは。最前線の鄭大世は孤立。途中から入ったファビオも本間至恩も個々では頑張ってたが、やっぱり孤立気味。
磐田のチームディフェンスにうまいことやられた、というのももちろんだし、ある程度磐田にボールを持たれ、アルビのいつものリズムが出なかった、というのもありそう。
そして立て続けに2失点。無念。
その後、島田に代えて渡邉新太を投入、福田のワンボランチにして、前に厚みを、という捨て身の作戦にでるが、これも裏目に。後ろでの組み立てがより苦しくなり、前線にいい配球ができない。
終盤のパワープレーもままならない状況だった。
磐田に拍手。今日は仕方がない、完敗。
今後、このように研究と対策を練ってきた相手に対し、チーム全体で信念をもってどこまでやれるか。
そのあたりを楽しみにしています!
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