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アルビ日記

2021-10:vs愛媛 2-0

2021年04月26日(月)

PV 150

第10節「10番」

新潟の10番本間至恩が、ひとつ上のレベルに行った試合として記憶に刻まれるかもしれない。

この試合の本間は華々しい活躍を見せてくれた。
愛媛の2枚のDFの隙間をこじあけ、ペナルティエリアに侵入するドリブル。相手DF陣への猛烈なチェイシング。そして終了間際の試合を決めるゴール。1-0でリードしているものの、ひとり退場者を出して暗雲が立ち込めた中での決定打。まさにエースの風格。

新潟へのリスペクト

愛媛のホームは松山市「ニンジニアスタジアム」。名前が可愛くて好きなんだが、「ニンジニアネットワーク」という地元企業が命名権を取得してこの名前とのこと。忍者とか人参は関係あるのかないのか。

オレンジ対決、アルビはアウェーなので白ユニホーム。
水曜日にも栃木で試合があって中二日、しかもアウェー連戦なので、部分的にターンオーバーを採用。

スタメン。GK阿部。DF藤原、早川、千葉、堀米。MFゴンサロ・ゴンザレス、高、星、高木、本間。FW谷口。ゴンサロ・ゴンザレスは今季初スタメンである。

ここ最近の試合は、立ち上がりが興味深い。首位アルビレックス新潟に対して相手がどんなスタンスで挑もうとしているのか。立ち上がりにそれは顕著に現れやすい。

ここ二試合、金沢のスタンスも栃木のスタンスもはっきりしていて、意図が明確で、選手は迷いなく強度高めにプレーしてきた。そして新潟は苦戦した。

監督が代わって2勝1分と好調の愛媛はどうだったか。

愛媛は、新潟をリスペクトし過ぎていたように見えた。どちらかと言えば自陣方向に撤退気味。栃木のように新潟のバックラインにガツガツ行くわけでもなく、さらにボランチにも比較的自由に触らせてしまっていた(久々出場のゴンサロ・ゴンザレスが気持ちよさそうにボールを受け、さばいていた)。
4-5-1で後ろを重たく人数を揃えてはいるんだけど、ボールの奪いどころがチームで統一されていない感じ。

そういうおかげで、前半のアルビはとても快適にサッカーできた。

DF陣もボランチもいい形で前を向ける。
愛媛は後ろに人はいるけど、アルビは高木が引いたり本間が中に入ったり、星が幅をとってハーフスペースを誰かが使ったり谷口が裏を狙ったり、ポジションをうまく変化させながら攻撃ルートを作っていく。そこにいいタイミングで配給される。

前半、FW谷口海斗に待望の初ゴール。J3得点王はダテじゃなくて、裏抜けのタイミングとか、シュートの迫力はすごくいい。この先制ゴールも、本間のサイドチェンジ、星のワンタッチクロスといいプレーが続いたわけだが、谷口のヘディングも簡単なプレーではない。しっかり決められるのはいいストライカーの証拠。

前半の新潟はDFラインも高くできていて、全体的にいいテンポでボールも回っていた。こういうとき、油断すると同じペースになりがちな攻撃にアクセントを加えていたのはやっぱり本間至恩。

左サイド、いい位置、いいタイミングで彼にボールが入る場面が多くて、ゴール方向に向かって斜めにドリブルを開始する。対峙する愛媛DFは距離をとってジリジリと後退。そこからの仕掛けが今日はひと味違った。何度も相手DFを引っ剥がし、決定機を演出し続けた。

川崎の三笘薫を筆頭に、J1にも左サイドでこの仕事をするスーパーな選手はたくさんいるけど、本間至恩もきっとその列に並べる。しかもかなり上位に行けるレベルのはず。楽しみ。

後半の変貌と決定弾

後半の愛媛は変わった。よくなった。

MFに元川崎フロンターレのテクニシャン森谷賢太郎を投入したことで、ボールの落ち着きどころができた。愛媛はボールを低い位置で奪ったあと、一度森谷を経由。そうすることでアルビはボールを即時奪回できず、攻撃が寸断されることに。

森谷から味方の動き出しに合わせていいボールが配給されるのが増え始めると、アルビDFもそこのケアを考えざるを得ない。となると、なかなか前に行きづらくなる。森谷の存在は、前半太かったアルビの前方矢印の先端を、ぐにゃりと曲げた。

後半は一進一退の攻防となる。愛媛にも少しずつ決定機が出始める。

アルビは流れを変えようと、島田(ゴンザレス御役御免)、ルーキー三戸、二戦連発の矢村、田上を投入。で、激しい守備を見せた三戸が二枚のイエローカードで退場となってしまう。

アルビは素早く切り替えて、4-4-1とした。矢村を最前線に残しつつ、右に堀米を持ってきて、左に本間至恩という配置。
この配置がポイントだったように思う。

去年ユーティリティ性を磨いた左利きの堀米をあえて右に出し、本間をもう一度左サイドに戻したわけである(その前まで高木に代わり中央でプレーしていた)。

左サイドの守備面でのケアの意味はもちろんあるけど、カウンターの鋭さを残す、という狙いもあったように感じる。本間の左サイドはカウンターの最初の矢、しかも強烈な矢になる。

そして試合を決めるゴールが生まれる。
千葉からのロングフィードが本間至恩の前方スペースへ。右足アウトサイドで引っ掛けて相手DFを置き去りにした本間、そのままゴール横に侵入してGKをよくみてゴール右隅に流し込んだ。

あと少し、と、全力で新潟ゴールに迫っていた愛媛はうなだれ、勝利を確信した新潟は歓喜。
そしてタイムアップ。

前半大車輪の活躍を見せていた本間至恩が、最後も大仕事。

退場した三戸が試合後、(たぶん)泣いていて、本間至恩が背中をぽん、と叩いていた。

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