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アルビ日記

2021-11:vs千葉 2-0

2021年05月02日(日)

PV 140

第11節「盤石」

静かなゴールデンウィーク5連休の初日、デンカビッグスワンスタジアムには12,522人の観客が集まった。後半から雨になる予報だったが、なんとかもってくれた。地上波のNHKでも放送があり、宮澤ミシェル氏が新潟よりの景気のいい解説をしてくれた。スタジアムでテレビの前で、沢山の人が今日のアルビを見守ったはずだ。

それだけの観衆を満足させるだけの試合を、今日もアルビレックス新潟は見せてくれた。

開幕から11戦負けなし、9勝2分の勝点29、もちろんJ2首位。

盤石である。
今日もいい試合が見られそうとワクワクしながら見始めて、しっかり先制点をとってくれて、勝ちきってくれる。
ファンにとってこれほど幸せな状況があるだろうか。

新潟サポーターはなかなか、そう簡単には味わうことのできない幸福を噛み締めている。

世間のムードはピリピリしているが、新潟サッカー界隈にとっては喜びに包まれたGWのスタートとなった。

勝ちパターン

アルビのスタメンは前節から2枚変更。GK阿部。DF藤原、舞行龍ジェームズ、千葉、堀米。MF島田、高、星、高木、本間。FW谷口。

名門ジェフ千葉は3バックを敷いている。左CBには元新潟の鈴木大輔がいる。頬がこけ精悍さが増し武者のような風貌になっている。対峙するFWやMFは顔を見るだけでちょっとビビるんじゃなかろうか。
監督はユン・ジョンファン。

千葉の3バックは、守備時にはサイドの2枚が引いて5バックになる。これによりアルビのサイド攻撃がフタをされる。右の星、左の本間至恩がドリブルで入っていくスペースがない。

ただ中盤にはそれなりにスペースができる。それから両CBの千葉和彦と舞行龍ジェームズは自由に前を向ける。

どうも今季の新潟は、千葉和彦と舞行龍ジェームズに自由が与えられると、攻撃がスムースになりリズムが出るようだ。千葉はある程度ボールを運んで、あるいは相手FWを引きつけた上でボールをはたき、他にフリーを作ってビルドアップの出口を作るのが得意。舞行龍は一発のサイドチェンジで局面を変えられる。

前半のジェフ千葉は後ろが重たかった。サイド攻撃を警戒するあまり、後ろに5枚並べてしまい、ボールの出どころを制限しに行くリソースが足りなかったかもしれない。

という状況を待たずとも、新潟に先制ゴールが生まれる。
高木のCKから谷口ヘッド。谷口は二戦連発のヘディングゴール。ノッてきてる。

アルビは今季、全試合で先制ゴールをあげているそうだ。

立ちあがり、まず新潟は自分たちのリズムを作る。今日の感触はどうだ、ボールのまわり具合はどうだ、相手の布陣をみて、きついところ、比較的自由なところはどこか、そういうのを全員で確かめる。

そしてだいたいボールの保持率が相手を大きく上回る。一人ひとりが自信を持って、止めて蹴って動く(試合を重ねるごとにこの自信は深まっている印象だ)。

で、先制ゴールが生まれる。相手はここから前に出てきたり、戦い方を変えたりして、動きを出そうとする。リズムを掴んでいる新潟は基本的に変わらないが、相手が変化して試合に動きが出る。

そこから新潟の懐の深さが発揮される。相手がガンガン出てきたところを、一回受け止めて、それでもDFラインから丁寧につないで、相手の裏や綻びを見つける努力を続ける。
そして追加点が生まれたりする。相手を受けて、スタイルを変えずに続けて、そして生み出す追加点。

これがアルビの勝ちパターン。
書いてて改めて思ったけど、強者の戦い方だな。

後半の変化

千葉はやはり後半変化をつけてきた。

試合の流れは、前節の愛媛戦と似てる。
愛媛は中盤を変えて自分たちのリズムを作ろうとしたが、ジェフ千葉は、プレッシングの開始点を前進させた。

1トップとシャドーの選手が、アルビのDFラインに積極的にプレスを掛けてくるようになった。それに連動して両サイドハーフやボランチ、バックラインも少しずつ高い位置をとる。

これでアルビレックスのビルドアップは前半より制限された。けっこう苦しくなり、質の高い選手がそろってる千葉に押し返される展開に。

愛媛戦の後半のような流れに、けっこう冷や冷やする。これを前半からやられていたら、新潟は苦しむんじゃないか、と心配になる。でも前半の戦局をみてるから手が打てるのであって、最初からこれでスタートできるかどうか、というのはまた別問題なのだろうな。

相手の巻き返しにより五分五分の展開から、追加点。これはアルビの勝ちパターンだ。

本間至恩の中盤でのターン、谷口の素早い動き出しと身体の向きの作り方が素晴らしかった。
あとは谷口のシュート。ストライカー、ついにJ2でも開眼である。

スタメンが続くFWの谷口海斗は、チームにフィットした。1トップに鈴木孝司が入る時と谷口が入るときで、やはり攻め方(というかFWの使い方)に違いがあるのだけど、チームの他の選手がそれをちゃんと理解している。

1トップ谷口パターンでこれだけの破壊力を保てるようになった、というのは、かなり好材料。鈴木が戻ってきた時に、さらに攻撃のバリエーションが増えそうだ。

2-0としたアルビは、選手交代でゲームをコントロールしながらクロージングに入る。
谷口OUTで田上を左サイドバックにいれ、堀米を1列上げる。前節は堀米を右ハーフに出したのだけど、今日は左。本間至恩を右ハーフにもってきた。いろんな狙いがありそうだけど、右の本間も面白かった。

最後は早川史哉を右SBに投入し、藤原を右ハーフに。両サイドバックがサイドハーフに上がったわけだけど、たしかにこのやり方が一番全体のバランスが崩れない選手交代なのかもしれない。

最後の選手交代と配置を含めて、今日の試合も楽しかった。ジェフ千葉はまだ、チームの方向性を模索中な印象。アルビは自分らのやり方に自信を深めていってる印象。雰囲気も良さそう。次は5/5、こどもの日か。

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