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アルビ日記

2021-17:vs甲府 2-2

2021年06月07日(月)

PV 50

第17節「練度」

ヴァンフォーレ甲府のホーム「JIT リサイクルインク スタジアム」に乗り込んだ、よく晴れた土曜日の午後。このくらいの季節が一番いいな。梅雨入り前の、まだ本格的な暑さは来てないんだけど、ほどよくポカポカしてる。サッカー日和。

甲府は5月負けなしなんだそうだ。前節は京都と引き分けてくれた。前節はありがたかったんだけど、今節はその好調の勢いをちょっとだけ凪にしてほしい。

アルビは前節琉球戦の逆転勝利で息を吹き返した。どっちも波に乗ってるチームだけど、新潟のほうがちょっとだけその波が高い。はず。

甲府の可変型システム

アルビレックス新潟のスタメン。

GK阿部航斗。DF藤原奏哉、舞行龍ジェームズ、千葉和彦、堀米悠斗。ボランチ高、島田。MF谷口海斗、高木善朗、本間至恩。FW鈴木孝司。
最初から右に谷口を入れた。

ヴァンフォーレ甲府は、可変型のシステム。8番のキャプテン新井涼平の位置取りで、後ろが3枚(5枚)にも4枚にもなる。この日は、基本的に攻撃時は新井がポジションを上げて後ろを2枚で回し、守備時には新井が最終ラインの真ん中に落ちて3枚にしていた。
伊藤彰監督は、この新井にそうとう信頼を置いていると見える。だって新井の判断で、陣形が変わるのだ。

就任3年目の伊藤監督のもと、甲府はかなり組織だったチームになってる。新井の件もしかりだし、1トップ2シャドーと両ワイドの役割分担もおもしろい。例えば左のドリブラー泉澤仁をいい位置で仕掛けさせるために、左ワイドの荒木翔が中に入ったり外に出たり。逆に右は長谷川元希がいろんな隙間に顔を出しながらボールを受け、起点を作ろうとする。

アルビレックス新潟がボールを持つ展開は変わらない。甲府も持ちたいんだろうが、ここはやっぱり新潟が上手。どんな相手でもボールを保持できるって、すばらしい。我々はだいたいいつも同じ光景を観ることが出来る。今季の新潟のサッカーは、裏切らない。

先制ゴールは前半20分、不運な形で甲府に転がってしまった。堀米悠斗のキーパーへのバックパスを、泉澤に狙われて、そのまま流し込まれる。ビルドアップの動きを見ながら、ちょっと隠れつつ攻め残ってた泉澤。みごと。
でもこれはアルビのサッカーはやってたらどうしても発生するミス。切り替えが大事。

続ければ、点は入る

これは琉球戦と同じ展開。前節はすぐに同点に出来たからよかったけど、今日はどうか。

すばらしかった。
慌てることなく、アルビレックス新潟のサッカーを、着実に展開した。CBからボランチ、ボランチから中盤の前3枚、あるいはサイドバックへ。ワンタッチツータッチでのボールの出し入れ。当てては戻し、当てては戻し、スピードを上げるときは数人が共通の意識を持って一気に。ペナルティエリア付近まで運べは、3、4人のパスワークやフリーランで細かいスペースを打開する。これを続ける。

先制した甲府は前述の新井が最終ラインに引き、さらに両サイドバックも吸収されて5バックに。2シャドーの泉澤と長谷川も高い位置を取る新潟の両サイドバックのケアに奔走せざる負えない状況になり、5-4-1気味になってた。後ろが重たくなる。

こうなるとアルビはありがたい。後ろからパスをつなげればつなげるほど、リズムが出る。普通のチームならベタ引きされてスペースを消されると攻めあぐねるものだが、アルビは違う。たぶんスペースがないほど燃える。スペースがない状況、打開萌えである。

ほどなく、谷口の同点ゴールが決まる。右からのラフなクロスを鈴木がニアでスルーし、谷口へ。相手より一歩前でトラップ、一寸先に右足を振り抜く。このあたりの一連の所作がストライカーなんだよなぁ。

そして後半、またしても谷口の逆転ゴール。右サイドをドリブルで一人かわした高木、ノールック気味の平行パスを、インサイドで丁寧に合わせた。このあたりのシュート方法の選択も、ストライカーなんである。

右サイドにいて、強度の高いディフェンスタスクもこなしながら、いいところで中に入ってきてちゃんとストライカーの仕事ができる谷口。「中が孤立しがち」という1トップの弱点を、谷口の存在でいい具合に克服できてる。鈴木とのコンビネーションも良好。鈴木がクロスに対してまずいい位置を狙うから、谷口が少しだけ空くのかもしれない。

先制された後、淡々と自分たちのサッカーを続け、逆転してしまった。「このサッカーを続ければいつか点は入るよ」という確信みたいなものが、チームに全体に染みわたってるのだな、と思えた。これが練度というやつか。継続は力なり。自分たちのスタイルへの自信。信念。やってて楽しそう。

2-1としてからもアルビは、引いて構えることなく、ボールを保持し続ける姿勢を見せた。思想が貫かれてる。甲府もどんどんカードを切ってきて、一気に勝負に出る。にわかにピッチが活性化する。

最終的に、甲府はパワープレーに出て、そしてセットプレーから押し込まれて同点ゴールを許してしまった。これもまたフットボール。でもまあ、個人的にはあまり悔しくないかも。今日のアルビの内容はほんと良かった。洗練された組織だったサッカーをする甲府に対して、堂々たる王者のフットボールを展開してくれた。最後の同点ゴールは事故としていいんじゃないか。選手は悔しいだろうけど。

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