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アルビ日記

2021-6:vs相模原 2-2

2021年04月05日(月)

PV 162

第6節「気迫」

開幕からの連勝が止まってしまったが、ぜんぜん悪くないゲームだった。
むしろ今年のアルビレックスが、勝者の風格をたたえたチームだということが見てとれた。相変わらずのボールの支配、流動的な選手の動き、リアクションではなくこちらから仕掛けていく姿勢。そしてそれをさせまいと研究し、準備し、ピッチで体現しようとするチャレンジャーとしての相模原。

この試合は相模原を褒めるべき。力を出すポイントを決めて、大事なところで強度が保たれ、90分間持続した。気迫がすごかった。

縦パスに厳しく

アルビのスタメンは、基本的にはいつもと変わらず。

GK阿部。DF藤原、早川(ここだけ舞行龍ジェームズからチェンジ)、千葉、堀米。MF高、島田、ロメロフランク、高木、本間。FW鈴木。

相模原の中盤にすごく見たことある顔がいる、と思ったら、アルビMF星雄次の双子のお兄さんだった(星広太)。それから以前アルビで頑張っていた平松宗もいて、少し親しみの持てるラインナップ。

相模原のフォーメーションは3バック。だが試合が始まると、守る気満々の5バックであることが分かった。
自陣に撤退して籠城する、というよりは、5-3-2のブロックをがっちり作って、中央を固めつつ、いいとり方ができたら鋭いカウンターを繰り出す、という作戦。そしてそのカウンターもあまりリスクを負わず、後ろはできるだけステイ、前線の3、4枚が勢いよく出ていって一気に仕留めに行く、というもの。

相模原がそういう感じなので、試合を通してアルビは後ろの方ではある程度自由にボールを持てた。何回かいい形でボックスに侵入することもできていた。そして左からの高木のグラウンダーのクロスが逆サイドまで流れてきたところを、ロメロフランクがスライディングで合わせて先制点。
絶好調高木のアシスト、ロメロらしい魂の乗ったゴール。今日もいい雰囲気。

ただ相模原のゲームプランも崩れたわけではなかった模様。

先述のように相模原は5-3-2の守備ブロックを作って、ハーフウェーライン付近くらい以降のアルビの前進にフタをしようとしていた。で、一番顕著だったのが、縦パスへの対応。横パスやサイドチェンジはある程度泳がせておく。ボールが横に横にふられれば、ディフェンスが素早くスライドして、ボールに対して守備ブロックを細かく調整する。

その代わり、後方から前への縦パスには、かなり激しく来ていた。もう、ファウルでもいいから絶対潰す、前を向かせない、という意志。

前半早めに鈴木が左に流れてクサビで受けようとしたときの潰され方、痛そうだったな―。腰が折れた感じになってて、しばらく起き上がれなかった。それからやっぱり高木。神出鬼没、相手の喉元でボールを引き出そうとする高木にタテパスが入ると、相模原DFは鬼神のごとくタックルを見舞い、高木がうずくまる、というシーンが何度もあった。

それからロメロや本間も含めて、前線へのタテパスに対する相模原の守備強度、気迫にはすごいものがあった。

アルビの攻撃のスイッチを消しに来る作戦、有効だったように思う。いつもよりアルビはリズムを作れず、少しボールの行き先を探してイヤな奪われ方をし、カウンターを食らっていた。

それでも

PKと平松宗のゴールで逆転され、相模原の気迫が漲りまくっても、アルビは自分たちのサッカーを忘れず、冷静に、敵の気勢をそらしながら攻撃のポイントを探る。

喉元にクサビを入れてスイッチON、という手法が今日は難しいな、となって、それならば、と、左に開いた本間至恩に、オープンに仕掛けさせたり。3列目の高に追い越して行かせたり。引き出しが多く素晴らしい。

追い風を味方にした島田のコーナーキックからの高の同点ゴールは、スタイルを崩さず様々な攻撃手法を繰り出していたアルビに転がり込んだ、いわば優勢点

研究され、アドレナリンが出まくった相手に対しても、しっかりとスタイルを保ちながら対応し、最低限の結果を出す。これが強者ですよ。

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