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アルビ日記

2021-7:vs山形 2-0

2021年04月12日(月)

PV 182

第7節「獣のごとく」

どっちに転んでもおかしくない試合だった、ように思う。特に前半は。
ホームのモンテディオ山形もスタイルを崩さず、あくまで強気に、前へ前へ。ボールを持って前進したい、という意図を貫き、新潟のゴールを何度か脅かしていた。

それでも勝ちを拾える今季のアルビ。2点とも相手のミス絡みだけど、きっと偶然ではない。この強さはホンモノ、というフレーズが脳裏にちらつく。

ガンガン行く本間至恩

アルビのスタメンはほぼ固定。結果が出ている布陣、バランスを変えない。

GK阿部航斗、DFは右から藤原奏哉、CBに舞行龍が復帰して千葉と組み、左に堀米。MFは高、島田、ロメロフランク、高木善朗、本間至恩。1トップに鈴木孝司。

山形は4-4-1-1のような形で、作戦は前線から「ガンガンいこうぜ」。特に新潟のCBに対するFWのプレッシングは迫力があって、気持ちよくビルドアップさせじ、という気概が感じられた。

それぞれ左サイドバックがキャプテンマークを巻いている(シブくてステキな光景)。

序盤はアルビが主導権を握った感じで進む。プレスがハマり、ボールを持てる。SBやボランチのオーバーラップをシンプルに使う。勢いが出る。

そして左の本間至恩がこの日は良かった。ここ数試合で起点となっていた、中央の高木のところが消され、最前線の鈴木にもなかなか自由が与えられない中で、左のワイドに張り出した本間に、オープンな形でボールが入る場面が目立った。

本間はそこから迷いなく山形の右SBにドリブルを仕掛ける。
右足のアウトサイドでちょんちょんとボールをさわりながら徐々にスピードを上げてく。タッチが細かいので、相手の反応に合わせて、四方八方にボールをコントロールできる。やや前傾姿勢で、相手のフトコロに潜り込むような、俊敏な獣のようなドリブル。

この場面が今日は何度も見られた。これを何回も見せることで、相手の右SBだけでなくて、CBだったりボランチだったり、GKだったり、山形DF陣の注意を本間のドリブルに集められる。そうすると、中で動く時間ができる。中央が塞がれたらいったん外に出し、ドリブルで揺さぶってる間に中を緩める、というわけだ。

山形の牙城は、間違いなくそこから少しずつ綻んでいった。

誘発されたミス

それでも前半のあとの方は、山形ペースだったように思う。

ピッチ上での空気感はどうだったんだろう。また違うのかもしれないが、画面で観てるとハラハラした。きわどい場面が数回あり、アルビDFがギリギリクリア、というのもあった。

だが後半10分過ぎ、山形DFのパスミスを本間がかっさらい、そのままゴール中央で待つ高木へお膳立てのパス。高木が冷静に決めて先制ゴールである。

前半から続けていた本間の仕掛けがボディーブローみたいに効いた感じがした。本間至恩のプレーは、ドリブルもそうだけど、ボールホルダーへのプレッシャーも獣のよう。猛然と襲いかかる。ドリブルで切り裂かれるのと同じような恐怖感を、このプレッシャーを受けた山形DFは感じていたのではないか。

二点目も山形のミス絡み。山形GKビクトルのキャッチミスのように映るが、これもセットプレーのキッカー高木とそれを受けた本間の判断の速さ、それから積み上げていた圧力が一体となってボールを押し込んだ、というふうに捉える。

今日のような試合を2-0で穫れる、というのは、チーム力を測る上で良いバロメーターなんじゃないか。

0点で抑えた、ってのもこれまた見逃せない。

終盤で出てきたFW谷口海斗、DF田上、MFゴンサロ・ゴンザレス、このあたりも今後長いシーズンを戦い抜く上で重要な選手。アルベルト監督は、結果が出ているピッチでのバランスを重視しつつも、チームの総力という観点も持ち、ケアしてくれる人。

特にFW谷口は、得点の匂いがぷんぷん漂ってきてるぞ。

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