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くちぶえコラム

#27:ビジネスと文学が真逆 – 生きてくためのアンサー編 –

2021年08月13日(金)

PV 126

#26のアンサー編です。

ビジネスの場で求められる「結論を先に」「とにかく分かりやすく」というセオリーを追求するのが、感覚的にしんどくなってくるんです。」

と書いてしまったのですが、大人として、社会人として、ビジネスの世界を渡り歩いていくには、これ頑張らないといけないところですよね。私ももういい歳ですから、自分なりのアンサーはあります。

端的に述べるとこんな感じです。

「みんな仕方なくやってる」ということを意識する。

そしてその上で、「ビジネスの世界を成立させる」ために努力する。

私の場合は、小説の物語世界とビジネス現場の思考方法の乖離に悩んでいたわけですが、何もこれ、本の世界だけに限ったことではないですよね。

みなさんそれぞれに、自分の個人的な世界とビジネスの世界の性質が乖離していて、多かれ少なかれそこに折り合いをつけてやっているような気がします。

趣味など個人的なものに対して、ビジネス・お金を稼ぐこと・会社で働くことといった類のものは、公的な活動です。みんなで作り上げられてるものだし、歴史もあります。横にも縦にも長くて太い糸がある。集合知として、「こういうときはこのやり方がたぶんベスト」というふうに、連綿と続くいろんな試行錯誤の中で作り上げられきたものだと思います。個人が一朝一夕に変えられるものではないです。

個人に最適化されてるわけではなく、集団に最適化されてます。そういうわけでどんな個人でも「仕方なくやってる」部分が出てしまうのも当然でしょう。

「多かれ少なかれ、みんな仕方なくやってる」ということを意識すると、少し気が楽になります。

こないだお客さまのところに提案に行った際に、先方の社長室に通されたのですが、社長さんは直前まで文庫本を読んでおられました。歴史小説だったかな。池波正太郎か司馬遼太郎か。お上の理不尽に憤る浪人の話だったかも知れません。それでも私たちが入室すると、その文庫本を置き、さっとビジネスモードに切り替えておられました。そこからは社長然とした振る舞い、言動を崩しませんでした。

ビジネスの場は、みんなで作り上げる仮想世界であり、舞台なんだと思います。そして私たちはその場で与えられた役割を演じる役者です。

ビジネスの世界を成立させるために、社会を持続させていくために、経済活動を行うために、私たちは演じる努力をしなくてはいけません。

たまに、演じることを忘れ、「仕方なくやってる」ということをビジネスの現場でそのまま露呈してしまっている人を見ます。

そういう人はもしかしたら、与えられていることに気がつかず、誰かに生かされていることを忘れ、自分の運命を他人に握られていることに関して感覚が鈍くなってしまったのかもしれません。

その人がビジネスの場で生きられるということは、きっと別の誰かが、当人の預かり知らぬところでその人のことを助けています。

「自分の個人的な世界とビジネスの現場は地続きではない」ということを意識したほうが、少なくとも私はさわやかに生きられるみたいです。

ビジネスの世界の成立のために努力し、一方で個人的な領域も守りたい。これは、やり方次第で両立するような気がします。

ぴゅう。(´ε` )

だいたいのことは、考え方ひとつで変えられるような気もするし、そんなわけない、という気もします。

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