キタックCGソリューションセンター

しなのがわ劇場

顔のこと

2021年08月08日(日)

PV 30

顔のことを考えると足がガクガク震えるし夜も眠れない。

そう、私は顔面恐怖症なのだ。

みんな怖くないのだろうか。街を行き交う、顔、顔、顔….

手や足や腹、背中や尻は、人間みなだいたい同じなのに、顔だけなんであんなに違うのか。

なぜ目と耳が2つあり、鼻と口が1つずつあるのか。そして形状やサイズ、配置なども個体によって大きく異なっている。

手や足の指、尻の割れ目などは、多少の違いこそあれだいたい似通っているのに。

顔に配備されている鼻、口、耳には穴が空いていて、それがその人間の内部とつながっている。人間の中身は人智の及ばない底知れぬ小宇宙。だから顔はブラックホールの集合体とも言える。油断したら吸い込まれてしまいそうだ。

そして目だ。何よりも私が恐れるのは、1対の目なのである。

目が私を見るとき、刺すような視線に射抜かれるとき、私は消えてなくなりたくなる。往来には今日も無数の目が行き交っていて、ほんの少しの運動だけで誰もが誰もを射抜けるような状況である。

顔でなくて、尻が私を見てくれたらいいのに、と思う。尻の視線だったら、耐えられる気がする。顔の複雑さ、猥雑さに比べて、尻のシンプルさは驚嘆に値する。

ただシンプルだからといって、顔には思想があって、尻には思想がないかと言われればそうではないと私は思う。尻は尻なりに考えていることがあるんだと思う。例えばイスの座り心地とか。せめて尻に好まれるイスになりたい。嗚呼、イスになりたい。

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