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アルビ日記

2020-38:vs栃木 2-2

2020年12月04日(金)

PV 155

第38節「強プレスのいなし方」

昇格の望みはなくなったが、一つでも上へ行きたい。いいサッカーが観たい。それがファン心理というもの。今年のアルビはそういう想いを託してもOKなチームなのである。

ビッグスワンで矢野貴章

我々世代にとってはまごうことなきレジェンド、田坂和昭監督率いる栃木とのホーム戦。前回対戦では前線からのハイプレスに驚かされた記憶がある。

そして今回もそれはあった。プレスは前回よりさらに強度を増していて、全体的な守備も整理されてる印象。バックパスや緩めのパスには強烈なプレッシャー、剥がされたときの素早いブロックの作り込み。田坂監督は現役時代、守備力に定評のあるボランチだった。そういうとこが色濃くでてるのかな。

アルビのスタメン。GKに藤田和輝。DFはおなじみ、田上にマウロに舞行龍に早川。ボランチに島田が復帰、堀米と組む。左利き同士でバランスだけ少し心配。右MFに中島、左に本間、トップ下高木、1トップ矢村。

矢村はボールのもらい方を少し調整してきた様子だった。中央でまともに相手を背負って受けず、左右に流れてスペースでボールを引き出していた。これにより矢村がもともといたスペースに二列目が入ってこれるし、矢村に出ればそのままサイドで起点が作れる。

前半から栃木のプレスの強度に感心させられる。今日のアルビはいつも以上にボールを大切に大切につないでるような印象で、ボランチとDFラインによるビルドアップに対して栃木のプレッシングは激しさを増していく。このプレスをかいくぐるのはなかなか大変。それでも丁寧な組み立てから何度かチャンスを作っていたアルビの攻撃へのこだわりは素晴らしい。

先制はアルビ。右サイドうまく崩せた。田上→中島。田上の攻撃力はどんどん高まっていく気がする。サイドバックでこんなに輝ける選手だということを、開幕時は誰が見越せただろうか。アルベルト監督の力。ほんとに。

後半立ち上がり、栃木は矢野貴章がピッチに降臨。ビッグスワンに矢野貴章。見慣れた光景だけどユニホームの色が違う。

で、栃木が変わった。続けざまの二得点。矢野貴章が栃木を変えた。エース明本との関係性がよくて、明本のパフォーマンスも上がる。矢野というターゲットが 相棒としていると、明本みたいな選手はバイタルエリアで前を向きやすくなるんだろうなあ。
前線からのプレスも、カウンターの強度も、後半は3割増。
アルビにとっては脅威。

アルビの打ち手は

1-2と逆転され、アルベルト監督も動いた。大胆に3枚替え。

中島、堀米、田上がOUTで、シルビーニョ、鄭大世、荻原がIN。
フォーメーションは4-4-2に変更。

早川が右サイドバックに入り、高木がボランチに下がる。攻撃的MFを本間とシルビーニョの2枚にして自由を与える。2トップ、鄭大世と矢村を並べる。
更にその後、右SBに大本を投入。

これで、まず両サイドバックがワイドで力を発揮するタイプのクロッサーになった。サイドバック(大本と荻原)が大きく開いて幅を取り、攻撃的MF(シルビーニョと本間)は中に絞る形。

これまでとは、ビルドアップ時のボールの出口や経路が変わる。そうすると、守備側はプレッシャーをかける人、場所、タイミングなんかが微妙にずれ出す。サッカーは11人のチームスポーツなので、少しでもそういうのがずれ始めると、調整に時間がかかるのだ。

最前線に2枚いるのでシンプルにクロスを上げても可能性があるし、シルビーニョと本間が中にいるので、外に拡げておいて中を突破、というパターンも持てる。

こういった考え方で、システム変更後、アルビは攻勢に出た。

そして終盤の同点ゴール。きれいな形だったと思う。本間のスイッチを入れるパスから、高木→矢村→シルビーニョ。

同点にできてよかった。狙いを持った変更があり、ピッチで意識の共有があり、結果が出る。こういうゴールはチームに確信を与える。

いいゲームだった。次は勝ちたいなあ。

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