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アルビ日記

2020-39:vs松本 1-3

2020年12月07日(月)

PV 128

第39節「完成には時間がかかる」

アルウィンに乗り込んでのアウェー松本戦。学生時代を過ごした松本には個人的に思い入れがあって、松本戦はいつも少し昂ぶる。アルウィンはこじんまりとしてるけど温かみがあっていいスタジアムなんだよなあ。

チャレンジの3バック

新潟はこの試合、新しいチャレンジをしているように見えた。4バックとも3バックともとれるような、変則型のフォーメーション。どちらかと言うと私の目には3バックに近いように映った。
やり方を変え、更にチームとしてのベースアップ、選手の能力の引き出しを試みてる感じ。来季に向けた戦いは始まってるのだ。

アルビのスタメン。3-6-1と仮定する。
GK藤田。DFは右から早川、マウロ、田上を3枚並べる。ダブルボランチに島田と高木。左WBに堀米、右WBに矢村。2シャドーが中島と本間至恩で1トップに鄭大世。
とても興味深く、面白い布陣である。矢村をウィングバックで使うあたりもそうだし、シャドーで活きの良い若手2枚を並べるのもそう。可能性を感じる。

だが現実はそう甘くなかった。いつもと違うやり方、違う並び、違うタイミング… 一つ一つのプレーにどこかチグハグな空気が漂い、ズレが生じる。居るべきところにしかるべきタイミングで人が顔を出さず、パスコースが見つからない。プレッシングも、一人のあとに二人目、三人目が続かない。

顕著だったのはゴール前の守備。最後のところでシュートブロックとか、人への付き方が、甘くなってた気がする。いろんなズレが最後のところで大きな穴となって露見する。

松本の先制ゴールは、マウロが釣り出され、クロスボール対応が後手に回ってしまった。

矢村は慣れない右WBというポジションで奮闘していた。同サイドの駆け引きを一生懸命やっていた。攻め込まれたら自分のマーカーを追って必死に帰陣し、また攻めるときには前へ走り出す。頑張っていた。
だが攻め込まれる時間が長くなると、徐々に後ろに張り付くようになってしまう。左の堀米と合わせ、両サイドがDFラインに吸収されると、攻撃的な3バックはベタ引きの5バックに変わってしまう。

早川、田上のCBも同様で、アルベルト監督はこの二人に、サイドバックでやっているような攻撃性を期待していたのではないか。例えばJ1大分や、36節でやった愛媛なんかは、3バックの両脇が果敢に攻め上がり、サイドで数的優位を作って攻撃に貢献する。
実際には、チームとしての共通理解がないと、なかなかそれは難しい。松本の2トップ、セルジーニョと阪野の牽制もあって、早川と田上はなかなか攻撃参加できなかった。(途中で田上と早川の左右を入れ替えたがそれほど効果はなかったように見える)

同じメンバーでやっているのに、少し配置が変わるとバランスも大きく傾いてしまう。
それくらいこれまでのアルビはギリギリのところで連携し、阿吽の呼吸でサッカーを作ってたところがあったのかもしれない。

だけどこういう試みは間違いなく必要だ。4バックと3バックを併用し、相手や試合状況によって変化させられるのは現代サッカーの潮流だし強みになる。これがスムースにできるようになるとアルビのサッカーはまた一段階上昇する。
だけど完成にはやっぱり時間が必要なのだ。

試行錯誤の時間

前半、セットプレーから田上が引っ張られてPK奪取、蹴り直しを物ともせず強靭なメンタルで鄭大世が決め、同点に追いつく。さすが。

後半、アルビは大本と荻原の二枚投入、中島と高木がOUT。
少し並びをいじる。
右WBに大本、左WBに荻原。ふたりとも一番得意なはずのポジションに収まった。ボランチに堀米が入り、2シャドーに矢村と本間を並べた。
人を変えてもう少し3バックをやってみたい、という意思を感じる。

が、阪野に2ゴールを奪われる。大きく裏抜けされたり、ゴール前でボールウォッチャーになっているところを押し込まれたり、守備の最後のところで詰めが足りなかったような….

1-3となり、攻めに出なければいけないが、この日のアルビは一気呵成に攻めるようなベースを作れていなかった。

監督は手をうち、フォーメーションを少しずつ微調整していく。

前節で同点ゴールを決めたシルビーニョの投入、それから慣れ親しんだ4バックに戻し、堀米が右に出たり、秋山を入れたり…

だがこのまま1-3で終了。サッカーは11人vs11人でやる陣取り合戦。奥が深い。

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