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アルビ日記

2021-19:vs秋田 2-0

2021年06月22日(火)

PV 197

第19節「ポジショナルな新潟」

ポゼッション型のアルビとストーミング型のブラウブリッツ秋田の異種格闘技は、アルビに軍配。お互いに戦術的な、いい試合でした。
それではまず、試合のダイジェストをどうぞ。

試合ダイジェスト

【前半】
いつもと立ち位置を変えて、猛烈プレスを掛けたい秋田の気勢をそいだ新潟が圧倒。右サイドの藤原-三戸のところで再三突破のシーンを作る。終了間際、左サイド速いテンポでのボール回しから中央で受けた高木が右足シュート、途中出場の本間が弾道を変え先制ゴール。1-0で折り返し。

【後半】
前半やられた秋田がハーフタイムで立て直す。新潟の後方からのビルドアップを自由にさせないように、人を前から当ててくる。前への矢印が太くなった秋田の圧力が強まるが、新潟もスタイルを崩さず、粘り強く対応。球際も双方激しい。秋田が猛攻を仕掛ける中、最終盤にアルビに追加点。右サイドペナ付近で受けた本間から前方に優しいスルーパス、これを右に流れながら矢村が決めた。2-0でタイムアップ。

なんだかポジショナル

3位で迎えたイレギュラーな月曜夜開催のアウェー秋田戦@ソユースタジアム。
気にしてはいけないんだけどやっぱり気になる上位陣。首位京都も2位磐田も週末にきちんと勝ち点3をゲットしてる。今日も今日とて負けられないぜ、アルビレックス新潟。

アルビはスタメンを少し変更。

GKは小島亨介が2試合連続の先発。DF藤原奏哉、早川史哉、千葉和彦、堀米悠斗。MF高宇洋、島田譲、三戸舜介、高木善朗、星雄次。鈴木孝司。

ロメロフランクがベンチに戻ってきた。そして本間至恩が先発から外れた。

DAZNでは、「ポジショナルサッカーの新潟とストーミングの秋田」と実況アナが紹介していた。ボール保持の時に皆がいい立ち位置をとりつつボールを握り続けたいアルビレックス新潟。嵐のようなプレッシングでカオスを作り出したいブラウブリッツ秋田。という、マンチェスター・シティ対リバプールみたいな構図にわくわく。

立ち上がり。そのわくわくがちゃんと現実のものになる。

アルビはいつもと立ち位置をずらして、前からハメに来る秋田のプレッシングを混乱させた。
右サイドが特徴的。右SBの藤原が中より、ボランチ脇くらいの位置取り(まさにシティのジョアン・カンセロ)。右SHの三戸がタッチラインいっぱいに開いて幅を取る。これにより、相手の左サイドバックと左サイドハーフの、「プレス行く・行かない」判断が不安定になっていた。

去年こういう形は、早川とか田上でけっこうやっていて、今年は影を潜めていたのだけど、ここに来て出てきた。嬉しい。偽サイドバックって、なんだかポジショナル。

逆に反対サイドは、左SBの堀米が高めの位置取りで幅をとっている。堀米の位置にはボランチの島田が降りてきて、後ろは3枚で回す。秋田の2トップは猛烈に追い回したいのだけど、新潟は後ろ3枚でボールを保持するから、とれない、剥がされる。

ボール保持のとき、アルビは、可変・変則型の3-2-4-1 みたいな形になってた。
後ろは早川、千葉、島田の3枚でビルドアップ。藤原が中より右側にいて、高と並ぶ。その前には攻撃的な4枚、左右で幅をとる堀米と三戸、タテヨコナナメに動き回る高木と星。そして1トップで構える鈴木孝司。

これだけでもかなりトリッキーだが、柔軟にポジションを変えながらリズミカルなパスワークを繰り出すのだから、秋田ディフェンスは苦労したろう。

アルビ、なんだかポジショナル。すてき。

対応されても勝ち切る

前半終了間際、攻撃のアクセントになっていた右サイドの三戸舜介にアクシデントがあり、本間至恩と交替。ポジショナルないいリズムを崩さないため、本間はそのまま右サイドに入って三戸と同じように幅をとる。

で、その本間が先制ゴール。左サイドで数人絡んで中央の高木に入り、高木の右足シュートを本間がさわってGK反応できず。前半内容がこれだけ良かったから、結果が出てよかった。おそらく三戸の想いも入った先輩・本間至恩のゴールである。

後半は、秋田が対策を練ってきた。後ろ3枚で回す新潟に対し、2トップ+サイドハーフも果敢に出ていくようになる。さらに掴みづらかった藤原にも行く人とタイミングが整理された。新潟はちょっと窮屈に。

前がかりになった秋田。当然中盤のスペースは空くはずなのだが、前プレの勢いが凄まじく、アルビにそこを使わせてくれない。展開が早くなる。このペースは秋田が好きなペース。

そんな感じで後半の時間が流れる。新潟も慌てず騒がず、自分たちのペースを継続。これは今季徹底してる。

矢村が入って、谷口が入って、そしてロメロ・フランクが入る。終盤、前線で体を張りまくるロメロ!なんと心強いことか。ロメロが帰ってきた。

そして矢村の追加点。決定力あるなぁ。

後半かなり対策を練り、盛り返してきた秋田だったけど、新潟が勝ちきった。これはもう、強者の勝ち方だ。

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