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アルビ日記

2021-32:vs金沢 0-1

2021年10月04日(月)

PV 111

第32節「誰のせいでもないじゃない」

金沢の狙いがほぼ完ぺきにハマったような気がします。リスクを侵さない最小限の攻撃で得点。その後は新潟の侵入を封鎖する、集中した守備。アルビも左右への大きな揺さぶりとか、狙いは見えたんだけどなぁ… 終了後の、新潟・谷口と金沢・丹羽の涙が印象的でした。

試合の背景

  • 金沢ホーム、石川県西部緑地公園陸上競技場。日曜14:00キックオフ。晴れ。
  • 新潟4位、金沢22位。
  • 昇格争いと降格争い、どちらも欲しいのは勝点3

試合ダイジェスト

【前半】
開始早々に金沢が先制ゴール。右からのアーリークロスを、丹羽が走り込んで合わせた。そこからは新潟が70%越えのボール保持率。金沢は撤退戦。新潟はこじ開けられず0-1で折り返し。

【後半】
後半立ち上がりから新潟が2枚替え。その後も次々に選手をピッチに送り出し、流れを変えようとする。だが金沢の守備も集中しており強固。終了間際、新潟はPK獲得するも谷口がこれを失敗。0-1で終了。

まず親近感がくる

金沢に乗り込んだアルビのスタメンは、前節から4枚変更。

GK阿部航斗。DF早川史哉、千葉和彦、舞行龍ジェームズ、堀米悠斗。MF福田晃斗、島田譲、三戸舜介、高木善朗、ロメロ・フランク。FW鈴木孝司。

早川、堀米、福田、ロメロが入った。FW鈴木は復調から2試合連続の先発。点取ってほしい。

ツエーゲン金沢。いま最下位なのか…同じ日本海側都市の仲間としても、柳下監督のチームとしても、降格しないでほしい。

アルビも大変お世話になった柳下正明監督、試合前インタビュー。やっぱりいい。語り口が落ち着いていて、かつちょうど聴きやすいトーンで、さらに内容も簡潔明瞭で。信頼できる大人の人、という感じ。
我らがアルベルト監督もリスペクトしてるようだし。

金沢のユニホームスポンサー、胸の「北國新聞(ほっこくしんぶん)」それから背中の「北國銀行(ほっこくぎんこう)」は、個人的にJリーグで一番親近感を覚える字面である。雪国ニイガタの民としては、「北国」という文字を胸に抱いて、あるいは背負って戦う選手たちを、敵とみるのはなかなか難しい。

そう、ツエーゲン金沢、好きなのだ。頑張って欲しいのだ。降格しないでほしいのだ。

でもでも、今日は別なのだ。アルビとて、今日は勝点3が欲しいのだ。土曜日に首位の京都が負けて、その京都に勝った長崎が暫定3位に浮上した。ここでアルビが勝てば、3位をキープしつつ、京都との差を縮められる。

ごめん金沢。今日だけは勝たせてくれ。

金沢の作戦

柳下体制のツエーゲン金沢のフォーメーションは、馴染みのある4-4-2。熟成されている。

開始早々の丹羽詩音の先制ゴールは、早川の前で触られてしまった形だったが、あれはDFとしてはしょうがない。あまり前に人数をかけすぎず、カウンターに備えつつ最小限で攻撃したい金沢の狙いが、ラッキーな形でハマった。崩されたわけではない。あとはやっぱり丹羽の執念と入り方のうまさ。

先制ゴールを奪ってからの金沢は、自陣に撤退してコンパクトに守る。あらかじめ用意してきたプランだったと思われる。

それに対しアルビが用意してきたプランは、千葉を中央に、早川、舞行龍の後ろ3枚でボールを回すこと。金沢の2トップに対し、+1の3枚で優位にボール保持したい。

でもちょっとこれがすかされた。金沢の2トップは、アルビのCBにはプレスに来なかった。ダブルボランチを消している。

で、金沢2トップのうしろの中央MF2枚は、バイタルエリアを消している。ここはアルビが一番使いたいところなのだ。

ここを消されたことで、アルビは高木の行き場がなくなった。なのでちょっと降りてきて低い位置でボールを触って、またどこかに行く、みたいなことをやっていた。

中央のスペースはかなり圧縮され消されている。だからアルビは一回サイドにふって金沢の陣形を拡げたいんだけど、金沢はそこでもサイドバックとサイドハーフが連携してしっかり守備してる。さらに全体がそっちのサイドにスライドして密度をあげてくる。こりゃ難しいぞ。

アルビは、後ろのDFラインでは自由にボールが持てるんだけど、ボランチに預けると囲まれる、サイドにも出口がない。だからDFラインの選手がある程度までなんとかするしかない。千葉、早川手、舞行龍が持ち上がる場面が多く見られた。

あとは、逆サイドへの大きな展開。ここはアルビも用意してきた攻撃の形だったと思う。同サイドに人数をかけて圧縮してくるであろう金沢の守備網を突破するための。

特に右サイドタッチライン際でずっと待ってる三戸。「幅を取れ」と指示されていたに違いない。この三戸手へ、左CBの舞行龍からロングパスが入る場面は何度かあった。そして実際にチャンスになりかけていた。

0-1になってから攻撃のためのスペースがほとんど消されている中で、アルビも相手の様子をうかがいながら丹念にボールを保持していた。先述の大きなサイドチェンジもあったし、ロングシュートもあったし、アーリークロスへの飛び込みも、ドリブルで突っかける場面もあった。いろいろ模索していたし、悪くなかった。

でも結果的には金沢の集中力と気迫が上回ってしまった。

PKは全体的なもの

最終盤、途中出場の田上大地が気合の飛び込みでPKを獲得。これをチーム得点王の谷口海斗が蹴り、金沢GKに止められてしまった。

でもこれはみんな分かる通り、しょうがない。谷口を責める必要はないし責められる言われはない。とめたGKと、それからここまでの空気感を作ったサポーターを含めた金沢というチーム全体を褒めるしかない。

PKというのは、キッカーとGKだけのものではない。なんというか、もっと全体的なものだ。背景とか、流れとか、空気とか、そういうものが渾然一体となって、あの直径10メートルくらいの空間に宿るものなのだ。

この試合アルビが負けたのは、誰のせいでもないじゃない、と言いたい。今日もアルビのサッカーやってたじゃない。攻めあぐねてたけど、点は入らなかったけど、それでもアルビレックス新潟のサッカーは健在だったじゃない。

今日は負けたけど、また前を向けばいいじゃない。

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書き手は私

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