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アルビ日記

2021-36:vs岡山 1-1

2021年11月01日(月)

PV 95

第36節「活性化」

いろんな選手をピッチに送り出す、という主旨にシフトチェンジした印象のあるゲームでした。さすが育成に定評のあるアルベルト監督。それはそれで面白くて、後半の活性化は見てて気持ちよかった。それだけに勝点3、欲しかったなあ…

試合の背景

  • 岡山ホーム、シティライトスタジアム。日曜13:00キックオフ。晴れ。
  • 新潟は5位。昇格に一縷の望み
  • 岡山11位。前節は退場者を出して10人ながらもアディショナルタイムに追いついて同点に持ち込んだ

試合ダイジェスト

【前半】
岡山ペース。ボール支配は新潟に譲るものの、スペースを圧縮し効果的にプレッシングをかけていく。鋭いカウンターから岡山・上門が先制ゴール。0-1で折り返し。

【後半】
新潟が選手交代から活性化に成功。両サイドから積極的な仕掛けが見られるようになり、徐々に岡山を揺さぶる。後半12分に谷口の同点ゴール。その後は両チーム決定機を作りながらもゴールを奪えず、1-1でフィニッシュ。

ボールを握るって難しい

1位、2位の磐田と京都が盤石で、勝点をこぼさない。前半戦首位を独走していたアルビは5位。昇格に一縷の望みはあるものの、かなり厳しい情勢。でも諦めてはいけない。シーズンの最後までやりきってほしい。

アルビはベンチを含めメンバーをかなりいじってきた。今週は水曜日の祝日にもゲームがあるから、そういうのも考慮してるだろうが「いろんな選手をプレーさせたい」というアルベルト監督の想いも透けて見える。スタメンは以下の通り。

GK阿部航斗。DF田上大地、千葉和彦、早川史哉、堀米悠斗。MF高宇洋、ゴンサロ・ゴンザレス、三戸舜介、高木善朗、シマブク・カズヨシ。FW谷口海斗。

シマブク・カズヨシは2試合連続のスタメン。前節度肝を抜くスーパーロングシュートを決めた谷口も先発に返り咲いた。ゴンサロ・ゴンザレスも久しぶりに見られる。

それからベンチにも、高卒ルーキー小見洋太や新潟出身の長谷川巧がいて楽しみ。

試合が始まってみると、ファジアーノ岡山、なんか強い。というか、まとまりがある。チームとしての一体感がある。

アルビがボールを持っていてもOK。「もたせてる」という意識を、チーム全員で統一してて、慌てない。前後のスペースを狭くしてコンパクトに。横のスライドも速くてボールサイドにがっと人を集める。で、プレスがハマる。

逆にアルビはボールを持ってるんだけど、なんだかちょっとあっぷあっぷ。苦しそう。

前に行きたいんだけど、ボールを大事にしないといけないから、大事にする。「急ぐな、急ぐな」「やり直せ」という声がする。

結果、安全なパスが増え、「今、ここだ!」というのがピッタリ合わさった時だけ、行く。でもそれがそんなに多くない。

いやそれがアルビレックス新潟のフットボールなんだ。これでいいんだけど、リズムが良くない時は、秋田戦とか今日の前半みたいになってしまう。どうしても停滞感が漂う。気は焦るが単独で前にはいけない。シマブクも三戸も単独でリズムを変えるにはまだチームプレー尊重と言うか、遠慮が見られる。

ボールを握るサッカー、ポゼッションサッカー。口で言うのは簡単だし、いい時はほんとに気持ちがいい。けれどやはり難しい。ずっとうまくいくわけではないし、うまく行かない時の手詰まり感は哀しい。

ボールを持たせといて、陣形を崩させ、自分たちの陣形は崩さず、奪った瞬間手数をかけず攻撃する。

このやり方が、シンプルだし、意思統一もしやすいし、まだまだ強いのが実情なのかもしれない(特にJ2では)。

なんとかしてやろう

前半の停滞感があった分、それからもちろん先制されて1点ビハインドとなっていた分、後半の活性化は嬉しかった。

後半アタマから投入された長谷川巧と小見洋太、それから途中投入の大本祐槻が、果敢に前進する積極的なプレーを観せてくれた。3人とも、今シーズン、公式戦にほとんど絡めていなかったメンバーである。

左サイドに入った昌平高校出身の小見は、若武者らしい一瞬のキレとスピードを披露。遠目からだったが、レンジに入ったら迷わずシュートの選択で、3本くらい打ってた。髪型も潔くて良い。

右サイドは長谷川巧と大本のコンビになった。先に入った長谷川は、ボールをもらうとまず前を窺う姿勢を崩さず、果敢なオーバーラップも試みた。トータルバランスがいいサイドバック。

大本が右ハーフに入ってからは、大本の特長を活かすためだろう、大本を外に張らせ、自分はやや中寄りのポジションに構えた。アルベルト・サッカーへの適応が垣間見える。

それから大本。右サイドを駆け上がる高速ドリブルは健在。後半、いちばん可能性のあるチャンスを創り出した。

3人とも、「なんとかしてやろう」という気概を存分に発散していて、よかった。今シーズンの悔しさを感じとることができた。

サッカーはピッチ外にこそドラマがあるけど、ピッチの中で起こっているドラマしか取り上げられない。でもピッチで起こっていることを観て、ピッチ外のドラマを感じとることはできる。

谷口の同点ゴールはさすがで、左のペナ角から、混戦をかいくぐって入って行き、ディフェンスのシュートブロックをいなし、いなし、いなして、腰を捻ってニアに流し込む。シュートセンスのかたまり。

このあと、その谷口をベンチに下げてしまったのだけは正直「?」がついた。

うーむ。でもまあ、監督の判断がすべて。なにか考えがあったんだろうな。

今日は1-1で終了。勝点1。無念だが、岡山も良いサッカーしてた。岡山の「まとまり」「一体感」。今季のアルビでそれを感じる瞬間も何度もあって、そのときはだいたい「ああ、新潟でこんなスペクタクルなサッカーが展開されてる」と感動してたものだった。

残り6試合。少しでも多くの「そういう時間」を見ていたい。

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