第22節「ホーム10連勝」
アウェーで負けてる秋田を振り切ってホーム10連勝達成。シマブク・カズヨシの1G1Aすばらしいです。ゴール後、みんなで喜ぶあの感じ。ピッチ、ベンチ、スタッフ、サポーターの一体感。
試合の背景
- 6/19 日曜14:00キックオフ
- @ビッグスワン
- 新潟は首位、ここ5試合で4勝1分。秋田はなかなか白星が掴めない
試合ダイジェスト
【前半】
前半15分に左CKから新潟が先制。高木のクロス、混戦から漏れたボールを田上が右足で合わせブロックされたところを本間至恩がゴールラインギリギリで拾う。本間が中央に折返し、最後は松田が頭で合わせた。1-0で前半終了。
【後半】
新潟がボール支配、耐える秋田。1-0で推移したロスタイム、足を滑らせた秋田DFからボールをかっさらった本間が丁寧にラストパス。走り込んだシマブク・カズヨシがゴールに流し込む。さらにその後、今度はシマブクが一気にボールを運びゴール前、ラストパスを受けた伊藤涼太郎がループシュートでとどめを刺した。3-0で試合終了。
パスを回しながら探る
忘れられないのは第4節、雨の秋田。
開幕から3連続ドロー、そろそろ勝点3欲しい…ほんとに欲しい…という状況で乗り込んだソユースタジアム。ブラウブリッツ秋田のパワーと団結力にやられた、悔しい負けだったなあ。
あれから3ヶ月。なんだか隔世の感がある。
リベンジしたいアルビのスタメン。
GK小島享介。DF藤原奏哉、舞行龍ジェームズ、田上大地、堀米悠斗。MF高宇洋、島田譲、松田詠太郎、高木善朗、本間至恩。FW谷口海斗。
舞行龍が復帰、田上と並ぶ。秋田FWとのエアバトルを迎え撃つのにふさわしいCBコンビ。
ボランチは2試合連続で高と島田のセットをチョイス。
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4節の分まで取り返すかのように、今日のアルビはパスを回しまくった。序盤こそ前から奪いに来ていた秋田もやや撤退。2トップの武颯と吉田伊吹もアルビのボランチ付近で構える形に。
秋田の4-4-2ブロックはちゃんとコンパクト。変なスペースを発生させない守備。でもアルビは探る。パスを回しながら探る。どこかに穴はないか。ギャップはないか。ここにボールを出して相手をこう動かしたらここが空くんじゃないか。ゆったりボールを繋ぎながら、それを全員で探っていく。そして使えるスペースはちゃんとある。あるいは作り出せる。
アルビの8割近いボール支配。センターバックの2枚もハーフウェーラインを越えて押し込む。陣内に押し込まれた秋田。こういうストレス耐性はありそうだけど、実際どうなんだろう。選手けっこうしんどいと思うのだが。
試合前の秋田・吉田謙監督は「いい守備から鋭い攻撃」と言ってた。狙いはあったはずだが、ここまで押し込まれFWまで自陣に撤退すると、攻撃に鋭さは出ない。
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セットプレーからアルビ先制。松田詠太郎、けっこう点をとってくれる。本間至恩もさすがのアシスト。あの判断スピード、クイックネス。
クラブ新記録
ロスタイム、途中出場のシマブク・カズヨシが結果を出す。本間のラストパスを受けてプロ初ゴール。その後、自陣からドリブルで持ち上がって独りロングカウンター。最後は並走してきた伊藤涼太郎に丁寧に渡して、絶品ループシュートのお膳立て。
シマブクが一気にヒーローになった。
今季のアルビはほんとに日替わりヒーロー。こりゃとうぜん盛り上がる。フロント陣のチームマネジメントの妙、としか言いようがない。素晴らしいチームづくり。
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ホーム10連勝はクラブ新記録。でも松橋力蔵監督はあくまで冷静。記録に踊らされない。喧騒に身を委ねない。あくまで実直に。課題の整理と改善。ビジネスの世界でも結果を出しそう。
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ブラウブリッツ秋田も、相変わらず骨太で、応援したくなる、好きなチームだ。限られた予算で、現実的かつサポーターに夢を与えるサッカーを目指してる。
終了後、吉田謙監督は、もう泣いちゃうんじゃないか、というくらいの表情でインタビューに応えていた。サッカーと言うよりは人生訓のような言葉をポツリ、ポツリ。「壁があったら乗り越えていく」。きっと彼は現代に甦ったサムライなのである。
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