第40節「J1昇格決定!」
J1昇格決定!3得点はどれも、今年のアルビを象徴するようなステキなゴールでした。芯がブレない、そして連帯感。地元民が誇れるチームです。
試合の背景
- 10/8 土曜14:00キックオフ
- @デンカビッグスワンスタジアム
- 新潟首位、勝点1以上で昇格決定。仙台は6位。
アルビレックス新潟・スタメン
GK小島享介。DF藤原奏哉、舞行龍ジェームズ、千葉和彦、渡邊泰基。MF高宇洋、島田譲、三戸舜介、伊藤涼太郎、小見洋太。FW谷口海斗。
【途中出場】堀米悠斗、秋山裕紀、松田詠太郎、星雄次、アレクサンドレ・ゲデス。
試合ダイジェスト
【前半】
3バックの仙台に対し、いつものようにパスを回して様子をうかがう新潟。仙台の守備ブロックは固く、新潟はなかなか突破口を見出だせない。0-0のまま前半修了。
【後半】
64分、伊藤涼太郎の先制弾。左サイドでスローインを受け、PA内で待つ島田へ、落としをゴール逆角に丁寧に流し込んだ。3枚替えのあと、77分に再び伊藤のゴールで追加点。左サイドPA内に侵入し、島田のクロスが相手DFにあたり浮いたボールを鮮やかな左足ボレー。仕上げはロスタイムのゲデス。星、秋山が絡み、松田の折返しをゴール中央で合わせた。3-0で新潟勝利。
33,000人
3連休の初日、午前中の雨が上がり晴れた。
勝点1をとればJ1昇格が決まる。ホーム、デンカビッグスワンスタジアムに迎えるは開幕戦の相手ベガルタ仙台。
舞台が「これでもか」というくらいに整っていて、鳥屋野潟のほとりには33,000人弱の観衆が詰めかけた。
荘厳な光景。
新聞や地元メディアもここのところアルビを大々的に取り上げていて、なんだか「サッカーの街」という気になってくる。
3万人の中でサッカーをするというのはどんな気持ちだろう。足が震えそうだけど心はもっと震えそうだ。それから3万人で一緒に一喜一憂するという感覚。忘れようにも忘れられない感覚なんだろう。
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ベガルタ仙台はしばらく3位につけ昇格を争っていたが急降下して現在6位。監督交代(原崎政人→伊藤彰)で立て直しを図っているところ。プレーオフ圏内に残るために負けられない、という背景。
伊藤彰監督の代名詞でもある3バックで、きっちり中を固めてきた。前線の3枚(中山仁斗、遠藤康、氣田亮真)は守備時、アルビのビルドアップに睨みをきかせる。守備の陣形はやはりしっかりしてる。
前半は膠着状態。33,000人の歯ぎしり、吐息、祈りが聞こえてくる。
歓喜
後半、一気に試合が動く。今季は、こういう展開がほんとに多かった。ハーフタイムのテコ入れで、流れが変わるという。悪い方に変わったのは数えるほど、ほとんどが好転していた。
気を吐いたトップ下・伊藤涼太郎。下がりすぎず、できるだけゴールに近い位置でボールを受け、ずっと得点の匂いをさせていた。守備時もFW谷口とともに積極的なチェイシングで貢献する。
先制の右足、追加点の左足。どちらもボールの軌道が美しくて見とれた。
1点目も2点目も、PA内にオレンジのユニホームが何人もいた。ここにこれほど人数をかけられるのは、その前段階で押し込めているから。じわじわと相手ゴール前に人を送り込み、右から左から中央から揺さぶりをかけ、何度もゴールを狙い、仕留める。いいときのアルビのサッカーはこれができる。
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そしてロスタイム、ゲデスの3点目も、今年のアルビを象徴するようなゴールだった。交代出場した選手たちが有機的に絡んだロングカウンター。星からゲデス、ゲデスから秋山、秋山が中央に入れ、ゲデスがスルー、松田の折返しをゲデス。
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シーズンを通して、これほどまでにメンバーを固定しなかったチームをあまり知らない。20人くらいの主力。誰が出てもチームとしての質は担保しつつ、個人の持ち味を出す。
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3-0の完勝で、J1昇格決定。ビッグスワンが歓喜に包まれた。
J2順位(40節終了時)
1位:新潟 勝点81
2位:横浜FC 勝点77
3位:岡山 勝点72
今シーズンは残りあと2試合。まだJ2優勝という目標が残っている。
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