第8節「2大エース」
前節・フクアリでの歯ぎしりを払拭する、気持ちいい勝ち方でした!谷口、鈴木。頼れる2大エース、これからもよろしく。
試合の背景
- ロアッソ熊本ホーム・えがお健康スタジアム
- 日曜13:00キックオフ。晴れ
- 新潟は前節ロスタイム弾で敗戦。熊本も前節は黒星を喫している
試合ダイジェスト
【前半】
開始早々、熊本が鮮やかに先制。左サイド裏、ロングボールに抜け出した坂本亘基が落ち着いて切り返し、ニアに叩き込んだ。その後20分くらいまで熊本ペース。21分、谷口海斗がボールを奪ってそのままロングシュート。前に出ているGKの頭上を超える技アリ弾で同点。1-1で折り返し。
【後半】
新潟がボールを支配。熊本のプレスのフィルターが効かなくなり、新潟はスカスカの中盤を突破、何度も裏に抜け出す。ギリギリのところでしのいでいた熊本。終了間際、ロングボールに反応した田上大地、落ち着いてクロス、鈴木孝司が頭で合わせて勝ち越し成功。そのまま2-1で終了。
やっぱり大木監督
画面越しの熊本は、見るからに気持ちよさげな陽気。「えがお健康スタジアム」って、いい名前だな。
アルビのスタメンは前節から4枚変更。松橋監督はちょっとずつ入れ替えて、競争意識を高めてる。
GK小島享介。DF長谷川巧、田上大地、千葉和彦、堀米悠斗。MF高宇洋、島田譲、松田詠太郎、伊藤涼太郎、本間至恩。FW谷口海斗。
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ロアッソ熊本の監督、大木武氏は、攻撃的なサッカーで有名。FC岐阜を率いていたときはけっこう衝撃だった。あのときは現セルティックの古橋亨梧がいて、前に人数をかけて徹底してショートパスをつなぎ、ゴールになだれ込んでくる迫力に気圧された。
今回も、3-4-3、しかも中盤ひし形・トップ下を置くという、けっこう殴り合いに来てる配置だった。当然アルビも迎え撃つ。これは面白い試合になるだろうなと。
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そして試合開始直後に熊本にぶん殴られた。ロングボールでガツンと裏を取られて、スライディングをいなされて、ニアに叩き込まれる。頭くらくらさせられて、アルビの11人は敵地でゲームに入っていく。
アルビ、魅惑の攻撃陣
立ち上がりでやられ、その後もなんだか浮足立っているように見えた今日のアルビ。熊本の出足がよいのか、中盤より下でのパスミスが頻発。危ない場面もいくつかあった。
それを振り払ったのが、古巣熊本へ恩返しとなる、谷口海斗の同点ゴール。相手DFのボールを奪い取り、そのまま間髪入れずGKの頭上を越える長めのループシュート。ブラボー。谷口のシュートセンスにはほんと脱帽。短いのも長いのも、合わせるのも上手。
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そこからのアルビは、いつもの落ち着きを取り戻す。1トップ谷口も、なんかハマってきたな。本人の順応、それからまわりの理解。得点の匂いが試合を重ねるごとに高まる。
右サイドの松田詠太郎も、引き続きフレッシュ。仕掛けの勢いがいい。本間至恩、それから今日途中出場のイッペイ・シノヅカに三戸俊介。それぞれが違うタイプ 、異なるリズムを持ってる。今のアルビは強烈なサイドアタッカーが揃ってる。
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後半も基本的にはアルビペース。熊本は中盤の守備のフィルターが効かなくなってくる。熊本がある程度押し込んで、それを裏返すと、中盤に広大なスペースができてる。そこをがーっと攻め上がるアルビの選手たち。裏にきれいなスルーパスが通り、ビッグチャンス。熊本DFやGKがギリギリのところでブロック…という場面が頻発。
ああ、早く点がほしい…
というところでやってくれたのは、復活のエース・鈴木孝司。開幕戦以来の出場。少ない時間で結果を出した。
いや、その前の田上大地。これも素晴らしくないか。CBがあの位置で裏抜けする、GK小島からのロングボールを受ける。落ち着いてトラップして、中を見て、鈴木の頭にピンポイントで合わせた。なんか愛を感じるパスだった。
そしてあそこに走り込む鈴木。しっかり頭の中心でとらえる鈴木。スタンドに向かって咆哮する鈴木。すべてが絵になる、劇的な決勝ゴールだった。
谷口海斗と鈴木孝司。アルビの2大エースは、センスと男気あふれる、背中で語れるFWだ。
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