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くちぶえコラム

#11:ゴッドファーザー・イズ・ゴッド

2021年01月13日(水)

PV 324

「おうち時間」がたんまりとあったので、映画『ゴッドファーザー』の1、2、3をイッキ見しました。

学生時代にうっすらと、なんとなく観た限りでは、「マフィアの抗争の話。日本でいう「極道の妻たち」」というようなうっすいイメージしか持てなかったわけなんですが、こうして大人になって、こないだニトリで買ったソファに座って芋焼酎片手にじっくり鑑賞すると、なんとまあ、沁みに沁みまくる映画でした。(極道の妻たちももちろん、素晴らしい作品です)

ゴッドファーザーの味がわかる40歳の私ビバ。

ぴゅう。(´ε` )

心にくちぶえ。

アル・パチーノ

なんと言ってもアル・パチーノ。1のエンドロールが流れた時、マイケル = アル・パチーノ って出てきて、それを見た時「あっ!この人があの!」ってなりました。深く得心したといいますか。

シリーズ全編を通しての大メインは当然このアル・パチーノなわけですが、我々観客はアル・パチーノ = マイケルの人生を共に歩み、苦悩を知り、もうどっぷりと感情移入してしまうわけです。
序盤のお気楽な学生から、あるきっかけを通して裏世界の一員となり、片田舎で隠遁生活と思いきや再び戻ってドン = ゴッドファーザー に就任。そしてそこから始まるいろんな決断と結果の連鎖、煉獄…最後は疲れ果て、甥のアンディ・ガルシアに跡を託すんだけど…

「マイケル!おちつけ!」「そうじゃない!マイケル!もっと視野を広く!」「まいけーーーーーる!」と、画面を観ながら何度絶叫したことか(もちろん心のなかで)

ドンになってからのマイケルは観てて辛かったですね。肺と腎臓の間あたりがチクチクと痛みました。責任と重圧と覚悟と誇りと、そんなのが一緒くたになってマイケルの顔面を石化させ意固地にし、孤立させて行ってしまったように感じました。

2では、そんなマイケルの姿と並行して、初代ゴッドファーザーであるお父さん = ビトー の若かりし頃が描かれます。とても対象的なんですね。

家族想い、仲間想いのビトーは飄々としていて、なんか軽やかに生きてます。家族とか仲間もビトーのことを信頼してる。一方のマイケルは権力を握るにつれいろいろな裏切りにもあって人を信じきれないし苦しそう。可哀想なマイケル。ビトーは我が子マイケルにこんな思いをさせたくなかったはず。そういう意味ではビトーの飄々とした姿も哀しく映りますね。

ちなみに若きビトーはロバート・デ・ニーロです。デ・ニーロは2しか出てないんですね。ゴッドファーザーってなんとなくデ・ニーロの映画かと思ってたけど違いました。(1のおじさんビトーはマーロン・ブラントです)

クレメンザ怖い

ゴッドファーザーについて語りたいことがいっぱいあるけど、とりあえずここでは「クレメンザ怖い」ということだけ伝えたいと思います。

「クレメンザ」というのは、ゴッドファーザー率いる「コルレオーネファミリー」の大幹部のおじさんです。
2で出てくる若き日のビトーとつるんでたりもするので、昔からの付き合いなんですね。

この人、1の冒頭、マイケルの妹コニーの結婚式で陽気に踊りながら呑み散らかしてて、当初大幹部とは知らなかった私は「こういう調子乗ってるおっさんがいきなり殺されたりするんだよな…」なんて冷笑していたものでした。

ところがどっこいこの人は押しも押されぬ大幹部、コルレオーネファミリーの中枢の人でした。ドンの子どもたちがファミリーについて話し合ってる場にもちゃんと顔を出して、でもキャラは崩さず陽気なおじさんです。

クレメンザの怖いところはギャップなんですよね。陽気なんですけど、陽気なまま、学生だったマイケルに人殺すときのやり方を指導してたり。裏切った部下をあっさり殺したり(そしてその殺すシーンも、なんというか…、抑制された不気味さというか…)。明るい人が明るいまま、とてつもなくブラックであることの恐怖 = 狂気 を私はクレメンザに感じました。
仲間だったら超頼もしい気がしますが、上司だったら怖すぎます。

2ではクレメンザは実は登場せず、クレメンザによく似たクレメンザの部下が重要な役割を担います。
ただ彼はクレメンザほどの狂気を発することはできていません。

クレメンザ、あるいはクレメンザ的なものと現実世界で遭遇してしまったら、私は一も二もなく逃げ出すんだろうな、という気がします。

まとめ

『ゴッドファーザー』はすごい映画過ぎて、とても一度に語り尽くせるものではありません。
また機会を見て語ったり、だれかゴッドファーザー好きな人と懇親会を開いたりしたいです。

ただ、いくら面白い娯楽作品とは言え、令和時代の日本に暮らす私からすると、当たり前だけど暴力が蔓延り過ぎてました。

「ジャマだと思っても、すぐに殺してはいけない」。

この映画に教訓があるとすれば、これは間違いなくその一つでしょう。

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書き手は私

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