バンコク

バンコクはそろそろ飽きた。うそ。飽きてない。ぜんぜん飽きない。

毎日違う人と会う。食堂で泣きそうな顔をしてる女の子。プノンペンで彼氏がドラッグにハマって帰ってこなくなったそうだ。タイの島々を渡り歩いてるお姉さん。タオ島という島が最高と言ってた。毎晩娼婦と言い争いをしてるアニキ。そこまで値切らなくても…

でもまあ、そろそろ動くとしよう。タイには面白い島がたくさんあるらしい。

コ・ピピ

コ・ピピは、映画「ザ・ビーチ」の舞台となった幻の島。

タイの中でも南端の方の、クラビという県にある。タイの国の形を想像してみてほしい。上に丸い本体があって、下に細長い足が生えてる。クラビはその足の付け根くらいにある。

バンコクから大型バスで、いろんな旅行者たちとともに長旅。だいたい白人。途中休憩所によりながら、島を目指す。夜に出発し、朝が来て、昼を過ぎ、また夜をまたいで、朝になった。海の匂いが漂いはじめる。

乗り物を変えながら、一行はコ・ピピ（ピピ島）を目指す。

眠気や関節の痛みと闘い、吐き気をこらえながらボートに乗っていたら港に着いた。