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アルビ日記

2021-23:vs京都 1-1

2021年07月19日(月)

PV 174

第23節「死闘ってこういうこと」

終盤にはイエローカードが乱れ飛ぶ、本間至恩も足を引きずりながらピッチに戻ってくる。血湧き肉躍る死闘でしたね。京都のハイプレスもアルビのつなぎも、どちらも意地。すごかった。J2の上位対決にふさわしい、内容がぎゅーっと詰まった1-1でした。それではダイジェストから。

試合ダイジェスト

【前半】
前半は京都のゲーム。意地でも新潟陣内からボールを出させないような、猛烈なハイプレッシャー。新潟はなかなかボールをつなげない。嵐のようにボールを奪いとりショートカウンターを繰り出す京都が先制。1-0で折り返す。

【後半】
新潟がシステム変更をし、また京都のプレッシング強度も少し落ち始めたことで、新潟が少しずつビルドアップの形をつくり始める。本間至恩から中央の高木と繋いで同点ゴールが生まれる。ここから魂のぶつかり合い、削り合い。どちらに転がってもおかしくなかったが、1-1のままフィニッシュ。

京都の猛襲

2位と3位の真夏の京都決戦。熱く燃え上がった。今季の第1戦もすごかったが今回はもっとすごかった。異なるスタイルの激突、というのもあるがそれ以上に、意地と意地のぶつかり合い。目の前の相手を倒す、という覇気が全員から漲ってる。

アルビのスタメン。前節のいい流れをそのまま持ってきた。

GK小島享介。DF藤原奏哉、舞行龍ジェームズ、千葉和彦、堀米悠斗。MF高宇洋、福田晃斗、ロメロフランク、高木善朗、星雄次。FW谷口海斗。

京都は後ろにヨルディ・バイス、前にピーター・ウタカの重量級プレーヤーを配備。周りをうまくて走りまくれるチョウ・キジェサッカーの申し子たちが固めてる。

立ち上がりから猛り狂ったような京都の襲撃。アルビを自陣内に閉じ込めようとするかのようなハイプレッシャー。

例えばゴールキック時。GK小島の両脇に舞行龍、千葉の両CBが立つのだけど、その前にでん、と構える京都の3トップ。睨む睨む。千葉に出たら宮吉拓実が襲いかかる。舞行龍に出たら松田天馬が襲いかかる。GKに戻したらウタカが狙ってる。じゃあ、ということで、タッチライン際に開いた右SB藤原に浮き玉パスを送ると、京都の左SB荻原が寄せてきて、さらに左WGの松田が猛然とプレスバックし、挟み撃ちにしようとする。おそろしや。

この松田天馬はすごかった。さすがチョウ監督の秘蔵っ子。CBへのプレス、サイドバックへのプレスバックのスピードと強度。そしてショートカウンターのときは元気よくエリア内に飛び出していく。これを90分。無尽蔵とはこのこと。

もちろん京都のプレスは前線からだけでなくて、後ろもついてくる。ラインの設定はかなり高い。中央は武田将平、福岡慎平、川崎颯太のトリオが封鎖してるし、サイドも、サイドバックがかなり高い位置まで追いかけてくるわ先述のプレスバックもあるわで時間を与えてくれない。

前半のアルビはあっぷあっぷしていた。

京都の攻撃はシンプルで、後ろからだとヨルディ・バイスが長短織り交ぜたキックをナナメに放り込んできて、それがスイッチになるケースが多かった。あとはプレッシングで刈り取ったボールをそのままゴールに直結させる形。

プレスの勢いがそのまま攻撃に乗るから、カウンターが鋭い。

ピーター・ウタカが起点となり、去年アルビの左サイドで躍動した荻原拓也に先制ゴールを食らう。
前半は苦しかったが、なんとか0-1で終えられた、という見方もできる。

ぶつかり合って倒されて

後半、アルベルト監督がテコ入れのシステム変更。さすがだった。

右MFのロメロ・フランクに代えて、守備的なMF島田譲を投入。一見すると、負けてる状況でこの交代はなかなか理解が難しい。

前半のアルビの中盤は、アンカーに高がいて、その前、インサイドハーフ気味に福田、そのもうちょい高い位置に高木がいた。

で、後半は、高と島田のダブルボランチにした。福田をはっきりとトップ下に、高木を右MFに出した。

フォーメーションで言うと、前半:4-1-1-3-1 から、後半:4-2-3-1 になったようなイメージで、そんなに変化してないはずなんだけど、流れは大きく変わった。

ビルドアップの出口が増えた。高と島田が低めの位置で並び、CBの間や横にずれながら受けることで、徐々にボールをボランチにつけられるようになってきた。そこが塞がれたら福田も気を利かせて間に顔を出す。パスがまわりだせば、アルビにはリズムが出てくる。

京都の前線からのプレッシング。的が絞りづらくなり剥がされ出すと、若干だけど強度が落ち、タイミングがずれ始めてくる。

左に本間至恩も入れて、さあアルビの反撃。

前半はほぼ自陣内に押し込まれていたのを、じりじり押し返していくアルビ。福田がひとつ前に出たことで、京都DFへのプレッシャーも一段階ギアが上がる。谷口の裏抜けのタイミングが合いはじめる。得点のムードが醸成されていく。

京都のチョウ・キジェ監督も動く。中盤と右WGにフレッシュな選手を投入。これにより下がりかけていたプレス強度がまた復活した。すごい。

でも一度動いたアルビの歯車は止まらなかった。後半30分、本間至恩が左で時間を作り、中央で待つ高木へ平行のパス。高木が思い切りよく振り抜く。低い弾道のシュートは、京都GK若原の両腕をすり抜けてゴールマウスへ。これで1-1同点。あのシュート、重そうだった。全員の覇気がボールに乗っかってた。

試合は終盤にかけてヒートアップ。バッチバチの肉弾戦。イエローカードが飛び交う。選手がぶつかり合い、倒れ、叫ぶ。アルビもエリア内で微妙な判定があった。こういう試合の審判は本当に大変。精一杯のスマイルがしんどそう。

でも選手はもっとすごい。このクソあっちぇ中、走って走って蹴って蹴って、ぶつかり合って倒されて。この強度を90分続けるとは。なんてこった。そりゃアドレナリンも出まくるよ。

終了間際、本間至恩が足を痛めて歩けなくなって、スタッフからバツサイン。交代枠を使い切ってたのでロスタイム5分を10人で戦うことになりそうだったのが、本間至恩がまさかの復活。足を引きずりながらピッチに戻ってきた。最後フリーキックまで蹴ったりして。

両チーム、体力も気力も使い切ったと思う。ぶっ倒れる。オリンピックによる中断期間前のラストゲーム、感動的ないい試合だった。

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