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アルビ日記

2021-27:vs水戸 0-4

2021年08月30日(月)

PV 241

第27節「巻き返す」

今季で一番良くない試合でしたね。途中、呆然としてしまいました。水戸の作戦もハマり、アルビの打つ手はことごとく裏目に。3点目は完全に集中が切れてしまった感のある失点でした。でもサッカーではよくあること、切り替えが肝心です。それでは試合前の状況整理とダイジェストをどうぞ。

試合前の状況

  • ケーズデンキスタジアム(水戸ホーム)、19:00キックオフ
  • 新潟は3位。前節相模原戦で久しぶりの勝利
  • 水戸は前節、首位京都相手に押し込みながら悔しい敗戦

試合ダイジェスト

【前半】
立ち上がりは新潟がいい入り。左サイドから崩し、シュートまで行くシーンが何度か。21分、カウンターから水戸が先制点。ここから新潟の歯車が狂いだす。水戸は強気に高いラインを維持し新潟に主導権を握らせない。0-1、水戸リードで折り返す。

【後半】
新潟は後半アタマから本間至恩を投入し、攻撃を活性化させる狙い。だが出鼻をくじかれ、追加点を許す。ここからはうまく行かない新潟、流れに乗る水戸という構図がくっきり。3点目、4点目。0-4となり新潟は意気消沈。水戸は沸き上がる。水戸は様々な選手を投入し、お祭り状態に。そのまま0-4で試合終了。

強気な水戸

中位につける水戸ホーリーホックとのアウェー戦。監督はおなじみの闘将、秋葉忠宏氏。前回対戦もいいゲームだったんだよなー

アルビは前節久しぶりに勝った。京都と磐田を追うためにも、連勝したい。

アルビのスタメン。

GK小島享介。DF藤原奏哉、千葉和彦、舞行龍ジェームズ、堀米悠斗。MF高宇洋、福田晃斗、星雄次、高木善朗、谷口海斗。FW高澤優也。

GKに小島が復帰したところ以外は前節と同じメンバー。ビッグスワンのいい風を、そのまま水戸にも吹かせたい。

立ち上がりのアルビは悪くなかった。前節は右サイドのクロスに高澤、谷口が迫力を持って飛び込んでいく、という「型」が決まって2ゴール。

この日の序盤はどちらかと言うと左からの攻撃が目立った。谷口の動き出しに合わせて裏にボールが出て、周囲と絡みながら打開。星がニアで頭で合わせたり、高木のコンパクトな右足シュートなど、ゴール前の惜しいシーンが見られた。

水戸の陣形は、秋葉監督らしく強気だった。前線のプレッシャーは、千葉と舞行龍のセンターバックにはそれほど来ない。その代わり水戸の2トップ(中山仁斗と藤尾翔太)が、アルビのボランチあたりまで引いてきっちり封鎖してきた。その上で、ディフェンスラインは高めに設定。後ろから前までかなりぎゅっとなった、コンパクトな設定を維持。

ディフェンスライン裏のスペースを谷口が狙い、序盤はそれが効いたのだと思うが、徐々に水戸の守備の狙いがハマり始める。

21分、押し込まれていた水戸が、自陣ゴール前からロングカウンター。左利きの松崎快が華麗なダブルタッチでラストパス、最後はストライカー中山仁斗に仕留められた。

今日の水戸、攻撃で効きまくっていたのがこの松崎快。右サイドから左足でカットインしてくるのが基本形なんだけど、わりと神出鬼没で、いろんな位置で受けて、どの場所からでもキレのあるドリブルを繰り出す。この先制ゴールのシーンも左サイドから。これは捕まえづらいし簡単に止められない。

前が松崎なら後ろはタビナス・ジェファーソン。左利きのセンターバック。組んでいた鈴木喜丈も左利きだったため、タビナスは右側にいたんだけど、ボール運びもスムース、球出しのタイミングもなんか独特で、効果的に前につけられていた。守備は強い。特にゴール前。跳ね返す、戦う、足元も簡単にやらせない。いい選手だ。この人フィリピン代表なんだな。

特徴のある選手を各所に配置し、自分たちの良さを出すための高いライン設定。フィールドをコンパクトにして狭い場所で存分に殴り合う。秋葉監督のエキスが詰まった、強気なサッカー。

ここからなのだ

後半は、両チームたくさん動いた。いろんな選手がピッチに入ってくる。

後半開始からINしたのは、アルビの10番本間至恩。ここ数試合ベンチスタートが続いている。
「なんとかしたい」という気持ちがぷんぷん伝わってくる。右サイドハーフに入った(星が堀米のいた左サイドバックに回った)。

いや、よかったんだよ。よかった。超絶細かいタッチのドリブルは顕在だし、水戸のコンパクトな要塞にもぐいぐい分け入っていく力強さは感じた。

でも、本間がボールを持つ位置が低かった。中盤でボールを持っても決定的な仕掛けはできない。ペナの角っこでゴールに向かってボールを持ち、ジリジリと相手DFを交代させる。そういうシーンを頻発させないとダメなのだ。チームとして「ここで崩す」という攻撃の設計が、今は本間至恩のドリブルではないのかもしれない。

水戸の2点目は、ボランチの新里涼のトリッキーなドリブル突破から生まれた。この2点目のショックは大きかった。入れられ方も、そして後半巻き返しの勢いを削がれた、という意味でも。

3点目は、アルビDF陣の足が止まっていたように見えた。4点目は少し熱くなってのファウルから、PK献上。ここで万事休した。

水戸はチーム全体が活気づいて、ほんとにいろんな選手を投入。いろいろ試しながら、みんなで楽しく勝つような雰囲気を感じた。くそー

今日のアルビはよくなかった。

でも思い起こしてみて欲しい。2014年、ブラジルW杯準決勝、ブラジル対ドイツを。後に「ミネイロンの悲劇」と呼ばれたあのゲームのことを。

自国開催のワールドカップ、決勝進出をかけた大舞台で、あのブラジル代表が、ドイツ相手に1-7で惨敗したのだ。誰もが目を耳を五感すべてを疑ったあの試合。

ああいうことがサッカーでは起こり得る。力の差なんてなくても、ほんのちょっとの掛け違い、タイミングのとり方、感情の揺れ具合、そういう細かい要素が重なって、スコアに大きく反映される、ということが。

今日のアルビは、そういう日だった。と思いたい。今季のサッカーは間違いなくクオリティの高いもの。恒常性、継続性を感じさせるし、文化ができあがる可能性もある。これを信じて続けていきたい。

本当の勝負は、ここからなのだ。

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