第16節「ニガテ」
町田の一点目が衝撃的すぎて、立ち直るのが難しかった感じでしたね…
それでもアルビは出場できないメンバーが多くいるなか、普段と変わらぬポゼッションを見せてくれました。誰が出ても同じサッカーができるのは、今のアルビの強み。
試合の背景
- 5/15 日曜14:00キックオフ。晴れ
- 町田GIONスタジアム
- 新潟は8戦負けなしで首位、町田は8戦勝ちなし
試合ダイジェスト
【前半】
新潟がボール保持、町田は守備から入る展開のなか、29分、山口一真のスーパーFKで町田が先制。ほぼゴール正面、35メートルくらいの距離をブレ球でブチ込んだ。流れは一気に町田に。0-1で前半終了。
【後半】
後半立ち上がり、町田に2点目。左サイドから太田が仕掛けカットインからのシュート、新潟GK小島が弾いたところを町田FW鄭大世が押し込んだ。新潟は丁寧なつなぎから突破口を探るが、4-4-2のラインでコンパクトにし集中力の高まった町田の守備は強固。終了間際のPKで一点返すが1-2で試合終了。
ブチ込まれ
町田GIONスタジアム。記憶に新しい去年のこけら落とし、首位だったアルビはそのゲームで町田にシーズン初黒星を喫した。
なんだか状況が似てるけど、果たしたいぜ、リベンジ。
アルビは出られない選手が多く、なかなか苦しい台所事情。
GK小島享介。DF藤原奏哉、舞行龍ジェームズ、千葉和彦、堀米悠斗。MF高宇洋、星雄次、三戸舜介、伊藤涼太郎、イッペイ・シノヅカ。FW谷口海斗。
星が初先発。ベンチにも早川史哉、小見洋太、高卒ルーキー吉田陣平など、今シーズンみる機会のなかったメンバーが並ぶ。楽しみ。
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このスタジアム、ピッチもきれいでボールが走りやすそう。雰囲気もよさそう。一体感がある気がする。
いつもと若干異なるメンバーでも、アルビはしっかりボールを握れている。丁寧につなぐ。
ボランチに入った星雄次も、高宇洋とともに間、間に顔を出してボールを循環させる。
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だがしかし。29分の町田ゼルビア、山口一真のフリーキックが空気を一変させた。味方も敵も、スタジアム全体が驚いた一発。35メートルくらいの距離、ゴール正面。ふつうは直接狙わない場面だと思うんだけど、思い切り振り抜いた右足。ブレて揺れた球は、ゴール右上に突き刺さった。
このゴールでアルビはちょっとショック状態に。町田は歓喜とともに集中力が高まり、守備の強度が増した。
後半立ち上がりにもかつての仲間・鄭大世に「恩返し弾」を食らう。0-2となり、ここでようやく目が覚めた感じ。
頼もしい若手
アルビのサッカーは、内容が悪かったわけではない。ボールは持てていた。保持率も高かった。
ただ町田の守備がよかった。前半は3-6-1、後半は4-4-2気味。中央の固め方がエグい。FWと中盤でサンドするように、アルビのボランチが使いたいエリアを圧縮していた。髙江麗央と佐野海舟のボランチコンビはやっぱり守備範囲が広くて、前方にも圧縮できるし、横や後ろのカバーもできる。2列目の平戸も山口も、一生懸命守備をする。これぞランコ・ポポビッチ監督が築き上げたチーム。
いい形でボランチを経由したビルドアップができないアルビ。苦戦した。町田の守備組織が、アルビのやりたいことの勘所を絞め続けていた。
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アルビの好材料が、途中から出てきた若手がすごく頼もしかったこと。
左サイドに入った小見洋太。左に張り続けてるだけでなくて、流れの中で真ん中にも右にも顔を出し、ボールを呼び込んでいた。前を向いてボールを受ける機会が多くて、相手に脅威を与えていた。
ボランチに入った吉田陣平。残り10分、2点ビハインドの状況で、スペースのない中盤の底に入った高卒ルーキーが、あれだけ落ち着いたプレーを出せるものだろうか。確かな技術と広い視野。ボールを離すタイミング、もつタイミング。うまくて知的。もう少し長い時間みたい。
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忘れちゃいけないのが、最後にPKを決めた鈴木孝司。ゲデスと2枚投入で、バランスがどうなるのかな、と思ってたけど、チャンスも作ってたし関係性は良さそうだった。今後2トップのオプション、可能性を拡げてくれそう。
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今日は苦杯をなめてしまった。町田ゼルビア、町田GIONスタジアムはちょっとニガテ。でもこういう難敵がアルビをさらに一段上に引き上げてくれる。
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